藤の花
食べる
喰む
咀嚼する
滴る血はいっそ不可解なほど赤く
そう、聞いた話では壊れた血は赤く
まっさらな赤とでも言おうか
飲む
嚥下する
落とし込む
そうして出来上がる自分の体
貴方の血が流れ込んだこの身体
ベルベットの肌に落ちる血液も
私を睨む黒桐の目も
床に沈み込むような感覚に誘う
引き上げられない
二度と見れない
ああ
羞恥が咲き散る
死しても傍で
ああ
いとしく咲き誇る
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