片端

似合いの姿




最後尾の車両に乗ると

景色が消えていくか小さくなるか

どちらにせよわからなくなる

言葉を吐くように過去になる

あらゆる建物が草花が

脇に生える小さな菫さえ

轢かれては現れた

これらは確かなのだろう

街を割る線路を進むものが

一体なんなのか知らないまま

遮断機の下りる音を聞いたけれど

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