ヒトトセの記憶




ケーキとお茶で1140円の世界は

なんて無様なんだろう

目の前に提示された

慎ましやかな贅沢

銀の食器と素朴な色のクリーム

全て無象に見えてしまうね


ああ、君も帰るのかい

僕も帰るんだよ


全てを孕んだ駅のカフェ


腹いせに冷たくなったカップに触れる







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