宗教風






淡いの近く

掠める

容易いという声

けれどぽつりとしたこの孤独を

見つけることなぞ


見つめていて

目端に映るのは淡い色

海か空かそれともうみか

白か青か碧か

それともやはり紫

教典の中にある比喩が

全く当てはまらない

むしろ教典こそ比喩なのかと


勘違いすらしてしまう静謐の朝

凍える空気の

なんと幸福なことか

迷える羊を送ってしまう





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