さしもあらず []



時々蒼白になる

なんにも考えずに

ただ直ぐを見る

自分で囲ってしまい

彼は笑う

静かに壊れるあの白い空間を見て

彼は笑う

静かに消える日常が

彼は何を見たのだろうか

ゆっくりと変わる日差し

時々蒼白だ

やはり5月がいけない

響くたおやかな緑

美術館に一人だけになるあの感覚

芝生に寝る暑い日

風が撫でる

ゆっくりと消えていく自発動作

溶けていく一人の白い場所







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