啄み
女の口が怖い
俺の腕を走る真っ赤な唇は
愛を紡ぐその唇も
拐かしを呟く唇と同じ
ゆっくりとくねらせる肢体のように
シャンソンのようなまとわりの唇と口
縋る姿は枝垂れかかる柳
動かされる果実は果たして林檎なのか
目を離せないのだから仕方がない
怖いが
それを美しいと思ってしまったのだから
這い上がる何かが零れようとも
繋いでしまう指は離れない
重ねた唇は音を立てたまま
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます