きっと笑う



 竹藪に雨を撒こうと思う

 どうすれば貴方に振り向いてもらえるかと

 世界で一等美しいものを目にしたい

 そうして瞳を閉じる

 黒炭のよう、そして、何も映さない

 物の見事に

 だから好きになった

 雨を裏庭に

 撒きましょう

 どうしたら貴女に振り向いてもらえるのかしらね

 この世で最も綺麗なものを見てみたい

 そうしたら瞼を下ろすのよ

 宝石だわ、だから反射するの

 ありえないくらい  

 だから好きなのよ


 そうしてやんでいく

 雨は上がる

 濡れそぼる

 ぴしゃんと跳ねさせたのは誰の足?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る