第5話イケない罪
家に着くと、あの会話がリプレイする。なぜ、私は戸惑いながらもあんな返事をしてしまったんだと・・・後悔がさらに浮き彫りになる。彼は、既婚者でいくら別居中だとしても帰る場所がある。それに比べて私は・・彼ともし付き合ったら時間や周りを気にしたり幸せになれると確証がない。会社に知れたら、当然クビだろう・・。そんな事が頭一杯になり・・
「あぁ~‼私のバカ‼本当にバカ‼」
頭を掻きむしり、一時停止したあと
「お風呂入ろう‼そして、彼にやっぱり出来ないと言う‼」
私は、この気持ちを洗い流す為風呂場に向かう。数分後、
「あぁ~眠っ・・」
お風呂が上がると昨日の疲れがピークになりベットに倒れ込むように寝た。
それからどれくらい時間がたったのだろう。ふと目が覚めると外は、夕日色に染まっていた。
「あぁ~、洗濯物・・・コインランドか。」
洗濯物を洗い、冷蔵庫を見ると食材が少ないほとんど飲み物が占領していた。有り合わせで適当にご飯を作る。食べ終わると洗濯物がピーピーと鳴る。
袋に入れコインランドリーに向かう。平日とあってガラガラだ。終わるまで此処に居るのは、暇なので近くのコンビニに行きつまみと保存食と雑誌を買うとコインランドリーに戻る。雑誌をパラパラ読むこと数分後・・乾燥が終わり衣類を畳んでは袋に戻す。そして、家に向かう。
「あぁ~、また一日過ぎた‼」
今度こそは、朝からショッピングしてオシャレなカフェで優雅に過ごした後・・・ゆっくりと街をぶらぶらしようと思うのに、その前が飲み会だったり締め切りに終われての仕事で起きるのがお昼や夕方の日々。
また、明日から仕事に終われるのだろう。
そんな事を思いながらベットに行き寝る私。
翌朝、いつもように電車に揺られ会社に向かう。自分のディスクに座ると後ろから
「ツカサ・・。」
「あぁ~亮か。何?」
「あのさぁ~、この前なんだけど・・」
気まずそうな顔をする亮に
「お酒飲むのはいいけど・・量を考えな!あっ、請求なら後で計算して渡すから!!」
「本当にごめん‼俺何かした?その・・・記憶があんまりなくて・・」
「はぁ?人を巻き込んでタクシーに乗せるし、部屋まで運ぶのすっごく大変だったんだから‼」
呆れながら言うと
「マジかぁ~‼本当にごめん‼お金は多くて出すし今日のランチ奢るから‼」
「・・・じゃ、パスタね‼」
「おう!」
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