とあるオフィスらしき場所。新人の彼は、指定された席へと着いた。優秀ならば、すぐに前線に出られるという。でも、もしもお呼びが掛からなければ?彼らが何かの擬人化であることは、読み始めてすぐに気が付く。彼らの正体が何なのか勘付いたのは、後輩新人が現れたあたり。そしてもう一度、冒頭から読み直して、改めてほっこりした。私も、優秀な人材は通い詰めてヘッドハンティングする主義だ。
新人として新しい職場に着く主人公。先輩や優秀な新人を見ながらなかなか前線に出ることができない・・・そして前線に出た時には・・・新しい職場でのお話。新入生や新入社員が入ってくるこの時期、職場ものの短編などいかがでしょう。殺伐とした雰囲気かと思いきや、最後まで読むとほっこりします。あれやこれやと考えながら読んで、最後にそういうことだったのか・・・となってしまいます。普段の生活に疲れたあなた。この話を読んで癒されてみてください。