お母さんの、母としての気持ちが垣間見える感じで、今までずっとウネンと同様に”ひどい人”だった彼女が、一気に自分の中で”母親”に。
それしか知らず、その世界しかわからない彼女に出来る精一杯が、自分が親にされて一番つらかった事・・・ああいう世界に売る事だけはすまいという気持ちとか、もし心無い男どもに目を付けられでもしたらという思いとか。
自分がしてる仕事を思えば、娘も同様に扱ってもっていう無頼の輩、いないとも限らないですし(;´Д`)
無知の中で、知ってる知識で出来る最適解がヘレーに託す事だったのかなあと。その後の彼女、所は違えど自分も子供を売ったのと同様という後悔や自責の念が、更に彼女に無理をさせてしまったのかなとかも。
重い話ですけど、母親の名誉がウネンの中で少し回復した感じは救われる思いです。辛い記憶だけの存在でいるのは哀しすぎますから。
作者からの返信
ウネンの母を描写するにあたって、視界の狭さと、思考の幼さと、知識の無さを意識していたわけですが、やはり書いていてつらかったですねえ……。もしももっと早く彼女にも救いの手が差し伸べられていたら、と思うと……。(だが、そういう話にしたのは私だ……)
ウネンの母の、そしてウネンの心に思い巡らせていただけて嬉しいです!
なんとも、心に突き刺さるような回でした。
祈祷師の婦人はウネンを取り上げた人で、名付け親でもあるんですね。
この婦人も、ウネンが聞く言葉を聞いていたなんて。それで、ウネン。確かに、神に必死に祈って産まれた子なら、神の愛し子と思うのも自然ですし、そう名付けるのも納得です。
その話を引っ張り出したモウルの指摘はさすが鋭かったですね!
おかえり、と、でていけ、かぁ……相反する言葉なのがなんだか怖いですね。モウルの胸がざわざわするのは、魔術師だからでしょうか。〈囁き〉とも別の声…。今回は、ぐっと近付いた感じですね。いや、うーん、向こうが近付いてきた、って感じでしょうか? 祈祷師の婦人の話から、神様に何か関わりがありそうな気もしますし……。
お母さんは亡くなっていたんですね。
あぁそれに、子供のウネンでは見えなかったお母さんの気持ちが見えてきましたね……。弱い人ではあったけれど、ウネンのことは彼女なりに守ろうとしていたのでしょうか。幼子に目をつけるヤバい男もいるでしょうから、女の子に見えないように、なるべくそういった男たちに見つけられないように。
ウネンにしっかり食べさせてあげては欲しかったですけど、エレンの中では愛憎入り混じるというか、複雑だったんだろうなぁと想像しました。
ヘレーはウネンに女の子らしくと思ってくれていたんですね(^^)!
可愛がってくれていたのがよく分かるエピソードでした!
あ! 前回のお返事で、三人一緒に就寝の図、ありがとうございました( *´艸`)💕 お昼休みに想像してニマニマ! 楽しかったです!
作者からの返信
謎の声、不可解な声、そして〈囁き〉、と、色々考えを巡らせてくださってありがとうございます!!
深く読み込んでくださっているご様子に大喜びしつつ、
>向こうが近付いてきた
のフレーズに感嘆しております!!
エレンは、「親」にはまだなりきれていなかったんでしょうね……。自分を最優先にしてしまっていた。
ままならぬ現状への苛立ちをウネンにぶつけることはあっても、ウネンを酷い目に遭わせたかったというわけではない、と信じています。
旅の途中は危険が少ないよう男の子の格好をさせていたので、その埋め合わせもしたかったんだと思います (*´ω`*)
まぁ、育てたように育ちましたけど!笑
就寝話も楽しんでいただけて嬉しいですー!