【第二部】冬山の隠れ鬼(完結)
鬼
「いーち、にーい、さーん、しーい、…………きゅー、じゅー。もーいーかい?」
「まーだだよー」
幼い声が遠くで返す。二人で『隠れんぼ鬼ごっこ』をするときは、必ず年長の自分が「鬼」だった。
「じゅーいち、じゅーに、じゅーさん…………もーいいかーい?」
「……――まーだだよォ……」
「鬼」となった自分を置き去りにして、鬼ごっこは始まる気配を見せない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます