狗神の哭く夜(1)


 秋も深まり始める頃、夜の深山には鹿の恋歌が響く。


 高く長く尾を引き、宵闇こだまする声はともすれば女の悲鳴のようで、山奥のうら寂しさを一層強調するようだ。


 その晩もまた、甲高い雄叫びが夜気を震わせた。


 乞うる声だったはずの音は、しかし途中で気色を変える。正しく断末魔の悲鳴に変わったそれに、周囲の鹿がピィッ! と警戒音を上げた。枯れ始めた下草を蹴立てる音が、幾重にも空気を震わせる。


 何か、鹿を襲うものでもあっただろうか。近隣の住民には多少気に留める者もいたが、今の本州に鹿の成獣を襲えるような生き物は存在しない。おおかた猟師の罠にでもかかったのだろうと皆すぐに忘れた。


 翌日。茸狩りに入った山の持ち主は、眼前の光景に悲鳴を上げた。


 立派な角を持つ雄鹿が、舌を出して白目を剥き、無残な骸を晒している。天に晒された白い腹はむごたらしく引き裂かれ、乱雑にはらわたを屠られていた。






 アルバイトとして働いている居酒屋の鉄板の前、ホルモンがたてる煙の向こうで、酔客が噂話に興じている。鹿だ猪だといかにも田舎の話題に笑いを堪えながらヘラを繰っていた怜路は、客の熱弁する凄惨な様子に耳をそばだてた。犯人は狐か、いやいやニホンオオカミが生き残っていたのだ、どうせ野犬の群れだろう。好き勝手に推論する酔っ払い中年どもは呑気なものだ。


 発生場所はどこなのか。頃合いを測って訊こうとしていたところに、見慣れた顔が現れた。ロン毛の公務員こと宮澤美郷である。最初こそ奇異の目で見られていたこの青年も、半年も経てば常連の中に馴染んでいた。道を歩けば目立つこと甚だしい奴だが、この街の一定以上の年齢の者は、存外「特自災害」を知っている。


 怜路の働く居酒屋と市役所は、実は通りを一本挟むだけの近所である。怜路が勤めているのを良いことに、この貧乏下宿人は酒を一滴も飲まず居酒屋で夕食を済ませることも多い。


 噂話をしていた親父どもが撤収すると、怜路は美郷に話を振った。


「ああ……狗神だろうってウチの先輩方も言ってたよ。誰か使役者がいるってことだし厄介だって」


 お冷片手に焼きおにぎりと胡瓜の浅漬けをつつきながら、美郷が困ったように眉を下げた。そうだなぁ、と怜路も頷く。狗神は呪術で生まれる妖魔――蠱毒の一種だ。自然発生した妖怪の類とは異なり、明確な悪意を持って造られ、使役されているモノである。


「ところでオメーは、もうちょっと単価高いモン頼みやがれ。ウーロン茶くらいは飲め。手持ちがなけりゃ家賃にツケといてやるからよ」


「いらないです」


 真顔で拒絶する貧乏下宿人に怜路は呆れ顔をする。押しの強いタイプではないくせに、存外言うことを聞かない。特にここ最近は涼しくもなり、仕事にも慣れて自信がついたのか、以前よりも自己主張が強くなったような気がする。


「狗神被害、多分今日のが最初じゃないんだ。まだ人間襲ってないのが不幸中の幸いだけど、目的が読めないと対処も難しくてさ」


 ぶつくさこぼす美郷に、へえ、と頷いた怜路はこれまでの出現場所を尋ねた。本来漏らして良い情報なのかは怪しいが、「お前も情報提供よろしく」と言って美郷は話してくれる。北東から南西へ、狗神らしきものは巴市を斜めに横切って狩野家のある方へ移動していた。


「――人間の被害が出る前に絶対に捕まえないと。呪詛だけは絶対に許せない」


 重たい声で呟く美郷に、そうだな、と小さく怜路は呟く。散々な目に遭わされてきた美郷は、呪詛に対する怒りも強いのだろう。


 有り難く情報を受け取って協力を約束した怜路は、ひとまず串焼き一皿を奢ってやった。


 腹を満たした美郷が店を出るのを見送る。ついでに休憩と、裏口に凭れかかって煙草に火を点けた。ズボンのポケットから和紙を取り出し、煙草を銜えたまま折り紙のように折っていく。


(やれやれ、いよいよか……。しっかし、どうもマジで目くらましが効いてるみてぇだな)


 狗神の嗅覚ならば、どうせそれも時間の問題だ。


 東京から避難してきて、既に一年半。準備くらいはできている。


(けど、ちと未練ができちまったかね…………)


 今頃、安物の軽自動車を転がして家路についているはずの、下宿人の姿を怜路は思った。






 一方、狩野家を目指し夜の山道を走行していた美郷は、大きなカーブを曲がったところで急ブレーキを踏んだ。車の前に動物が飛び出してきたのだ。どんっ、とバンパー辺りに何かがぶつかる衝撃が響いた。


「うわっ、撥ねた!?」


 相手の大きさからして、狐狸か野犬の類である。急ハンドルで対向車線に飛び出していた車を慌てて路肩に寄せて、美郷は車から出た。対向車後続車がいれば撥ねっぱなしで置いてゆくしかないが、道が道ゆえに美郷以外に通る車はない。放っておいては寝覚めが悪いと、美郷は撥ねた動物を探す。


「いない。逃げたのかな」


 気絶や即死していればともかく、少々の傷だと野生動物は逃げてしまう。そういった動物もおおかたは山の中で息を引き取ってしまうのだろうが、それに美郷の為すすべはない。仕方がないか、と美郷は車へ引き返した。


 ぐるる、と車の上から唸り声が聞こえた。


 驚いて視線を上げると同時に、生臭い吐息が額にかかる。


 ハイビームにしたままだったヘッドライトの翳りから、けだものが美郷に襲いかかった。


(――狗神!!)


 車のライトが邪魔をして、夜目が効かない。美郷は咄嗟に、相手の気配だけを頼りに手刀を繰り出した。重い手ごたえと同時に、けだものの気配が遠のく。


(やばい、見えない)


 慌てて霊視に切り替えて狗神の妖気を探る。生臭い、獣の臭気の凝りのようなモノが美郷の数歩先にたぐまっていた。絶え間なく唸り声が聞こえている。まさか、自分が人間の被害者第一号になろうとは。さすがに美郷も驚いたが、ここで始末できれば人的被害を出さずに済む。


(とはいえ、お道具は何も持ってない)


 切幣や散米、神酒等々、神道系浄め祓いのアイテムも、芳田が使うような密教法具も現在手元にはない。あまり武闘派ではないのだが、身ひとつで切り抜けるしかなさそうだ。


 人差し指、中指の二指を立て、刀印を組んで破魔の剣を観ずる。


 気合と共に、横に一閃薙いだが躱された。


 俊敏な獣はガードレールを足掛かりに、再び美郷へ襲いかかる。印を組みかえ不動明王小呪を唱える美郷を、狗神の前肢が押し倒した。


「ノウマク サンマンダ バザラダン……っ」


 伸び放題の汚れた爪が美郷の肩に食い込む。倒れ込んだ衝撃で詠唱が途切れた。マズい、と焦ってしまい印が解ける。恐怖が心に隙を開けた、一瞬だった。


 ばちん、とシャツのボタンが上からふたつ弾け飛んだ。


 首元から飛び出した白が視界を覆う。


 滑り出す鱗が肩口を撫でてゆく。うねり出た真白い蛇体の向こうで、獣の悲鳴が聞こえた。尻もちをついたまま美郷は後ずさる。距離をとって夜目を凝らすと、白蛇に巻き付かれた狗神が、ぎちぎちと絞め上げられてもがいていた。


「白太さん」


 ピンチを救ってくれた、己の体に居候する蛇の名を呼ぶ。


 普段扱いには苦労しているが、こんな時には頼りになる存在だ。


 改めて、狗神を縛そうと美郷は体勢を整える。逃げられるわけにはいかない。


「緩くともよもやゆるさず縛り縄、不動の心あるに限らん。不動明王正末の御本誓を以ってし、この悪魔を搦めとれとの大誓願な――うわっ」


 不動金縛りの術を繰り出そうとした美郷の顔に、何かが正面からぶつかってきた。またも詠唱を中断させられ、ぶつかってきたモノを払いのけた美郷は舌打ちする。みれば和紙でできた鳥だった。和紙の鳥は、打ち払われて地面に落ちた瞬間燃え上って灰になる。


 美郷やどぬしの悲鳴に気を逸らされた白蛇が、狗神の拘束を緩めてしまった。戻ってこようとする白蛇を止める間もなく、狗神が白蛇を振り切って駆け出した。あっという間に、道路脇の繁みの闇へと溶けて消える。


「あーっ、ったく、もう、戻ってこなくても大丈夫だったのに」


 情けなく嘆きを上げて、美郷は白蛇を迎え入れた。白蛇は美郷の身体に棲み付いている居候であり、半ば美郷と癒合した分身のような存在だ。呪術で作り出す式神と違い、美郷の命令に忠実なわけではない。


 突然の襲撃だったとはいえ、取り逃がしたのは悔しい。


 だが多少なりとも情報は得られた。狗神の姿かたちや、使役者についてだ。美郷を妨害してきたのは、修験道系の術者が使う護法の一種だった。


「……蛇も嗅覚が鋭いんだよね」


 体内に戻ってきた蛇が訴える。あの護法の術者をよく知っている、と。


 しばらくその場に立ち尽くしていた美郷のポケットで、携帯がメッセージの着信を告げた。


『目くらましになってくれて助かったぜ。家と中のモンは好きに使え。元気でな』


 暗闇に光る液晶画面が、素っ気ないメッセージを残して暗転する。山の息遣いだけが支配する県道の端で、美郷はただ、真っ暗になった画面を見ていた。






「えー、今回の狗神につきまして、いっぺん話を整理しときましょう」


 特自災害の小狭い事務室に、係長である芳田の渋い声が響きわたった。係長席と同じ島にある自席で、辻本は自分が作った資料に目を落とす。時刻は昼前。朝一番で宮澤から報告があった、狗神の襲撃を受けての緊急会議である。


 この係の職員は十名弱。芳田や辻本のような専門職員と、部署異動のある一般事務員がほぼ半々だ。事務連絡用の黒板に、持ち運び用のホワイトボードを貼り付けた芳田が、マーカーのキャップを抜く。


「巴に来たんがいつ頃かは分かりません。目を付けられんように、山の動物を餌にしよったものと思われますから把握は難しいでしょう」


 直近の被害は昨晩宮澤が襲われた一件である。それまでも、野生動物や野犬の変死がいくつか報告されていたが、それが「狗神によるものだ」と断定はされていなかった。


「狗神の姿は、宮澤君が昨晩確認されとります。使役しとる術者が狗神に護法をつけとるようで、調伏の妨害を受けたそうです」


 全体に説明しながらの芳田の目配せに、辻本の隣の席で宮澤が硬く頷く。


「護法を飛ばした術者も推測できとります。名前は狩野怜路、去年の春に東京から転入した若い男です」


 芳田の言葉に、一部の職員の視線が隣に集まった。宮澤と狩野の関係を知っていた者だ。辻本は顔を上げないまま、ちらりと宮澤の気配を探る。朝礼前、普段より早めに出勤してきた宮澤は、努めて冷静に報告を上げてきた。


 恐らく眠れなかったのだろう。幾分憔悴した表情をしていたが、大きく取り乱す様子は見せていない。だが明らかに感情を殺した表情の宮澤は、普段の温和な印象とは全く違う硬質な空気を纏っている。


「しかし、これが本名かは分かりません。ちいと市民課にも無理を言いまして、住民票の確認やら戸籍の照会やらしてもろうたんですが……この名前の人物は巴市の、狩野怜路の現住所に本籍地がありましたが、十年以上前に死亡消除になっとります。そして、東京都側に現在の『狩野怜路』の住民票が登録されたのはほんの二年前、生年月日は巴市の『狩野怜路』と数日ずれておりました」


 つまりあの「怜路」は、本来全く別の名前を持つ人物の可能性が高い。それが芳田の見解だった。


「修験道系の術者ですが、高尾山をはじめ東京近郊の山門に、この名の修験者は所属しておりません。どこぞに『本名』の登録があるんかもしれませんが、それよりは外法僧いう可能性が高いでしょう。狗神は、飯綱やら管狐やらとは違う外法ですからな」


 職員たちはおのおの、配られた資料に視線を落とし、メモなど書き付けながら芳田の話を聞いている。


 狗神使役は蠱術の一種だ。生きた犬を首だけ出して土に埋め、餓え尽くしたところで目の前に肉塊を置く。餓えた犬が必死に首を伸ばせど肉に届かず、犬の執念が肉に集中したところを見極めて首を刎ね、その首を祀ったものを狗神というのだ。


「それで、狗神ですが。狩野が巴に転入してからだいたい一年半になりますが、この秋まで特別な被害を聞きませんでした。先ほども申しましたが、我々の目に入らんような小さい獲物を喰いながら、徐々に力を付けてきたんでしょう」


「係長」


 視線は資料の落としたまま、辻本は軽く右手を挙げた。


「なんでしょう、辻本君」


 芳田が発言を促す。


「どうして彼はわざわざ、こんな余所者の目立つ田舎に来たんでしょう。誰かに追われとる立場だったんでしょうか」


「それについては、去年の始め頃に向こうで狗神使いが殺されて、狗神を奪われたという話がありましてな。どこにも記録が残らん類の事件ですが、時期と内容から考えて無関係いうことはないでしょう。私も向こうの同業者から噂で聞いておった程度ですが……いくら都会いうても、狭い業界ですからな。裏切者が出りゃあ容赦はない」


 辻本たちや、鳴神一門のような大きな組織まで含めても、本当に狭い業界である。その中でも、個人営業で身を立てている「拝み屋」たちの世間は更に狭いだろう。口コミが最も信用される業界だ。同業者への顔が広くなければうまい仕事は回って来ない。一般社会とはまた別の約束事が働く、特殊な世界だ。


「それと、巴市本籍地の『狩野怜路』君の死因は、事故か何かですか? 今時、十歳前後の男の子が亡くなる話があればウチのような田舎じゃあ有名になると思いますが……わざに、その名前を名乗るメリットが『彼』にあったんでしょうか」


 顎をさすり、考え考え辻本は喋る。確かに、と周囲も少しざわめいた。隣の宮澤は沈黙を守っている。だが彼自身は、誰より狩野本人の口からこれまでのことを聞いているはずだ。


 狩野は宮澤が「目くらましになった」と言ったそうだ。


 それは今まで、大きな物の怪を家にこさせないためと説明されたらしいが、「狗神の臭いを嗅ぎつけられないため」という意味だったと今回推察できる。狩野と狗神が巴市に潜伏するための煙幕として、強大な蛇精の気配を抱える宮澤は大いに利用価値のある相手だっただろう。


 狩野家に下宿した経緯は、辻本も宮澤本人から聞いている。彼の口から聞く狩野は面倒見が良く大らかな人物で、歳の近い二人は良い友人同士のように見えていた。宮澤のことを考えれば「狩野怜路」が、全く虚構の人物などであって欲しくない。


「十数年前の、狩野怜路の消除理由は水難による認定死亡です。彼の家族も同様ですな。親子四人が、川に流されて行方不明になった事故がありました。起こったのが巴市内じゃあなかったのもあって、あまり有名にはなりませんでしたが……」


 認定死亡とは、水難事故や火災などで行方不明者の遺体が見つからない際、官庁公署が職権で戸籍を死亡扱いにすることだ。


「ですから逆に、彼がほんまに巴市の狩野怜路なら、ウチへ申し出て認定死亡を取り消せば戸籍も回復します。それをせずにおることが、彼が偽物の可能性を高めとるとも言えますな」


 なるほど、と頷いて辻本は腕を組む。何か芳田の仮説に綻びがあればと思ったが、辻本の考える程度の可能性は芳田も潰した後らしい。


「ほかに何か確認したいことがある方はおってですか? ……おってんないようなら、今後のウチの対応に移ろうと思います」


 職員たちが、おのおの軽くうなずく。宮澤も小さく顎を引くのが、視界の端に映った。


「ウチとしましては、犯人探しも必要ですが何より『被害を出さんこと』を最優先にせんといけません。早急に狗神の方を捕縛する作戦を練って、実行したいと思います」


 特自災害は警察ではない。呪術者を逮捕するのが本分ではなく、あくまで仕事は「防災・減災」だ。


「次に狗神が出る先に、あらかじめ罠を張る方法は難しいでしょう。相手の獲物に、現状共通項はないですからな。ですが今後、人間を襲うだけの力を付けた狗神が、何か目的を持って動く可能性もあります。その前に、狗神が狙いやすい餌を各所にぶら下げて、罠を張ろうと思います。もし狩野怜路の氏名生年月日が本物なら、言うてみれば『重要参考人』の彼の居場所を、私のほうで探ることもできますがそれも難しいようですしな。手が回るようであれば、こちらは何とか警察にも話をしてみましょう」


 呪術の世界では、その人間の名前と生年月日、出生地がわかれば相手を占ったり呪ったりと様々なことができる。普段であれば、市役所にある特自災害は大きなアドバンテージを持っているのだが今回はそれがない。


 まさか狗神使役犯、などという罪状があるわけもなく、今回の事情をそのまま理由にして、警察が動くこともできないだろう。しかし、先日のように警察が匙を投げた話が特自災害にくる場合もあり、もちつもたれつの関係だ。なにがしか理由をこじつけて、捜査してもらう根回しをするはずだ。


「それでは、事前にそれぞれ話をさせて貰うとりますが、改めて分担を指示します。質問意見のある方はこの場で確認をしてください。まず、大久保君――」


 辻本や宮澤を含め専門職は全員、狗神捕縛の仕事が割り振られた。狩野の追跡はあくまで警察や市民課との連携と住民情報を頼るため、一般事務職の人員に任される。


 顔を上げ、今度こそ辻本は宮澤を見遣る。


 能面の小面のように白く整った横顔が、静かに手元に視線を落としていた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る