第4話
「・・・ここか」
シュウは今大きな建物の前にいる。おっちゃんに言われて歩いたらかなり大きな建物があったのこれがおっちゃんの言っていた図書館だろう。
「・・・かなり大きいな」
シュウはそうつぶやきながら図書館を見上げた。図書館はシュウが見た感じ東京ドームほどある。あまり大きな建物がないこの街でこれだけ大きな建物は圧巻だった。
「ま、中に入るか」
そう言って図書館の扉を開けた。そして、中に入ると足がとっまてしまった。見渡す限りの大量の本が本棚に納められていた。外で見た図書館の外見もすごかったが中にある大量の本はもっとすごかった。外見からある程度想像できたが思っている以上の光景にシュウは圧倒された。
「ふふ、すごいでしょう」
シュウが大量の本を目の前に立ち止まっていると横から声をかけられた。声のほうを見てみるとメガネをかけた女性がいた。
「はい、外見もすごかったけどこの本の数もすごいです」
「ええ、なんていたってここは世界最大の図書館て言われているのよ」
そう言って女性は少し残念なお胸をそらして言った。
「・・・へ~、すごいですね」
「・・・今なにか失礼なことを考えなかった?」
シュウがチラッと女性の胸を見たことがわかったのかそれとも女の勘かどちらかでシュウが考えたことを感じ取った女性は目を細めて聞いてきた。
「い、いえ。そんなことないですよ」
「・・・そう、ならいいわ。それで、図書館を利用したいのよね?」
「はい」
「ならこっちに来て受付をしてちょうだい」
女性は中央にある受付に入り紙を出した。そして、ペンと一緒にシュウに渡してきた。
「ここに名前と職業を書いてちょうだい」
シュウは女性に言われたとおりに名前と職業を書き女性に渡す。
「・・・あら、あなた
「はい、今日始めたばかりです」
シュウがそう返すと不思議そうにした女性はちらりとシュウの手を見た。
「・・・ああ、あなたプレイヤーね」
シュウの右手にはまっている指輪を見た女性は納得したような表情をしたがシュウはよくわからなかった。
「それじゃあ保証金を500ゴールドいただくわね」
「はい、どうぞ」
「はい、500ゴールドね。それじゃこれを持っておいてね。帰るときにこの札を受付に渡すと保証金が返ってくるから帰るときは必ず受付によってね」
シュウがお金を渡すと女性から木札を渡された。どうやらこれが受付を済ましたことの証なのだろう。
「それとそこの扉は禁忌書庫だから入らないようにね。まあ、入れないようになっているから大丈夫だろうけど」
そう言って女性が後ろ、シュウが図書館に入ってきた扉とは逆側の扉を指差しつつ注意してきた。
「わかりました」
書庫ということは本があるということなので少し気になったが入ってはいけないということなので言うことを聞いた。
「よろしい、それじゃあここにある本は破ったり汚したりしない以外は自由にしていいわよ」
「ありがとうございます。・・・あ、お姉さんの名前を聞いてもいいですか?」
女性にお礼をいい本を探しに行こうとしたシュウは女性の名前を聞いていないことを思い出し足を止め女性に名前を聞いた。
「ふふ、リリシアよ。よろしくね、シュウちゃん」
「・・・俺は男ですよリリシアさん」
「あら、ごめんなさいシュウくん」
そして、シュウは本を探しに行った。
~~~~
「ん~どの本を読もうか」
受付を済ませたシュウは大量の本を前にどれを読もうか迷っていた。
「物語を読みたいからそれがあるところに行こうっと」
少し歩いたところに物語や
「適当に取ろうっと」
どれがどんな話があるかわからなかったシュウは適当に4冊ほど手に取った。本を手に取ったシュウはきょろきょろと周りを見回すとある方向に歩いていった。
「ベストポジション」
そう言って日が当たる暖かそうな壁際に座った。そして、取ってきた本を開き読み始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます