目を開ければ



騒々しい朝だな..


ぶちぎれそうになるくらいうるさい...。



遠くの方で

何人もの声がする。



 頑張れ??見えてきたよ??


 なにがよ。

こっちまだ寝てんだよ。起こすなよ。




そもそも頑張れっていう前にお前が頑張れよ。




なんかだんだんイラついてきた。




てかなんか眩しいんですけど。


無理無理。私すっごく眠いもん。


ほんとに無理だから。絶対起きないからねと布団にしがみつこうとする。が。


布団がない。


は?

目をつむったまま探るが思ったように動けない。



でもここはあったかいからいっか。と気にしないでおいた。


さあ、ねよねよ...。




また安らかな眠りに誘われ、すやぁ...と意識を飛ばす瞬間。



とんでもない歓声に包まれると同時に全身を包んでいたぬくもりが消えた。




うるさ!!!!




さっむ!!!!!!!!!!!!!!

さむいさむいさむい!!!!


あまりの寒さにこえもでない。





やだよう、おきないよう...。



まだ眠いよ...。



すこし半泣きになりつつまだ起きない意固地な姿勢を貫く。



すると


あんなに歓声が上がっていたのに


息をのむ音がする。

「そんな....。」



という声も聞こえたが、


こっちとら そんな..。って言いたいよ。


すると

 急に自分が逆さになっているような重力を感じた。


わわわ!!ちょ...!!



ちょ..まてよっ!!!  


一世を風靡したあのアイドルグループの某男性の名台詞がよぎる。



頭に血が上る!!!



やだやだ!


さすがに口を開いて文句を言おうとすると



急にお尻をすごい勢いで叩かれた。



ッパッッッッシィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!





いっ....!!!!!!!




【...!!!!ほんぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ】






そこでまたどっとなる歓声。




「おお..よしよし。元気な赤ん坊だね。」

「あらまあ‼‼女の子‼‼」



「おーい!お前さんや‼‼元気な女の子が生まれましたよー!」



尚、テンションが高いその人たちを横にまだ尻を叩かれ続けられる私。




(まって!!まって!おしり痛い!!)




そういいたかったのに、

【ほんぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああ】






まじかよ。

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