「春の毒」

煩先生

 

朧月詠んで

紫煙が薫る

里は安寧に

恥辱を迫る


穴の聾唖が

不感に導き

翅を穢して

手毬は遊ぶ


俄雨泣いて

眩暈が過る

恋は暴悪に

非情を猛る


淵の魔物が

地獄に嘖み

鬼を祓って

膿血は喘ぐ

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「春の毒」 煩先生 @wazurai

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