第19話ツカサ

少女Aは、舌打ちした。


「あなたにべったりなツカサって女、殺したい。」


「何で?」


「戦いも美貌も上手く使い分けるけど悪魔よ。」


僕は、妻の事を思い出していた。


フリージア…。

 

「聞いてるの?」


「君の言葉は毒だ。そうやって男をたら仕込んで殺したのか?理由は?」


「嫉妬。」


僕も家族には恵まれなかった。

孤独は味方。悲しみは友達。


「君は、悲しい女だ。ツカサとは違う。君も僕みたいなロボット人間になれば良い。」


少女Aは、僕の頬にキスをした。


「僕に唾をつけるのはやめて欲しい。」


僕は、手で頬を拭った。


「変人ね。」


「良く言われる。さて、僕も戦いとやらに参加してくるよ。」


「もう、爆発音はしないでしょう?」


「確かに…。」


それは、色々終わった大人の事情か、決まった規定なのか…。









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