僕は僕を殺した

第18話少女A

相変わらず爆発音は激しかった。

「わたし、少女Aなんだよね。」

「ふーん。」

「結構、有名人なんだよ。」

僕は、どうでも良かった。ここにいる人間は何らかの罪を重ねてたどり着いた者達がいる場所。

「僕は、妻の浮気相手を殺した。」

「わたしは、隣の家の家族を殺した。」

少女は、ため息をつきながら言った。

「何でって？聞かないんだ。珍しい。」

「君なりの事情なんて聞いてたら頭がおかしくなりそうだから。」

「幸せそうだったから殺した。」

君は不幸せだったのかい？と聞いて欲しいのが分かったから僕は黙っていた。

僕は、種無しロボット人間、人の感情に左右されたくない。