第9話怯える

「あんた、自首する気なの?」


ツカサが、タバコの煙を口から吐いて聞いてきた。


「うん。」


ツカサが大笑いした。


「変なヤツ!」


僕は正常だ。傷つけた=罪だ。


ツカサに説明するのがめんどくさいので言わなかった。


「わたしは、両親殺しの女よ。」  


まるで名刺を渡すようにツカサは言った。


「何で?両親を?」


「何でだろう、忘れた…思い出したら話すわよ。」


ツカサは、全く気負いをしていない。


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