1-5 能力の意図
中身を見てみると...
【B:ホーンラビット軍団】
そして、直ぐにその紙は光りながら消えた。そして、箱も無くなる。で、どうなるんだ一体?
「ホーンラビット軍団って何? Bとか初めて見る表記なんだけど...これ能力なの? 鑑定!」
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名前 平和 要
種族:人族
年齢:16
職業:平和導師
状態:疲労(弱)
lv.1
体力:14/14
魔力:10/12
筋力:13/14
防御:12
魔功:12
魔防:12
俊敏:11/12
器用:11/12
SP:鑑定lv.1[67/100],家生成lv.1[67/100],テイクオーバー、不老
スキル:異世界総言語、長剣術lv.2[47/400]
称号:平和導師の証、異世界人
経験値:769/1000 PP:1 閉じる
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「ん? SPじゃないの? いや、そもそも名前からして能力を想像できないのだけれど...」
と、そんなことを言っていると、目の前に幾何学的な紋様が淡く光りながら浮かび上がってきた。
「何これ...」
そして、カッ光輝いたかと思うとそこにはいつの間にかホーンラビットの群れがある。その数、20匹はいるんじゃないだろうか。俺はこれ見て後ろに足を運んで直ぐに反対方向へとダッシュする。さっきの箱の件のせいで疲れたのが残っているというのに。ありがたいことにホーンラビットの方が足が遅かったので、なんとか逃れられているもののなぜか見つかる。
「はあ、もう何でこんなにトラブルが起こるんだよ!」
そんなことを言っていると、地平線ではなくもはや近くまで来ていたが緑がずっと先ほどから左に見えていた森と繋がった。
「繋がっている? じゃあ、あの緑は森だったのか。となると、森なのだったら間違いなくこのまま前に行くより左の方が近いか...何か村でも良いから見つかってくれれば...」
俺は急いで方向転換しようとしたが、そこにホーンラビットが立ち塞がる。
「うっとおしいな。鑑定!」
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名前:なし
種族:ホーンラビット
年齢:0歳
職業:なし
lv.3
体力:5/5
魔力:5/5
筋力:8
防御:4
魔功:5
魔防:5
俊敏:10
器用:6
スキル:火魔法lv.1[0/100],角術lv.2[0/400],戦術lv.2[0/400]
経験値:0/1331
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「俺よりlv.は高いけど、大した強さじゃないな。他のホーンラビットもこんな感じっぽいし」
今の俺は殆ど囲まれているような状態だがこの程度の強さの奴らにやられたところでどうってことない。自分のステータスを見れば一目瞭然だ。
そして、そいつらは、一斉に襲い掛かってきた。それを、緊張しながらなんとか交わした後、腰の剣を引き抜く。
「えっと、前に見えるのは3匹? まあ、いいや。まずは前方の敵を倒さないと」
俺はそいつらに向かってダッシュした。すると、それを好機と見たのか角をこちらに向け向かってきた。
「はッ」
気合を込めた言葉と共にウサギの胴体が割かれた。今更だがここまで切って殺しておいて吐いたりしないのは血が全然出てこないからである。どうやって生きてるんだろうか。
「まずは、1匹か。よッと」
近くにもう一匹いたので、流れるような動作で振った。そのとたん、キンッという音共に何かに弾かれるような衝撃が手に伝わってきた。それは重い棒なんかを硬い木などに思いっきりぶつけたときと全く同じだった。
「この痛みじわじわと来るな...普通に痛い。角に弾かれたのかッ。おっと」
別のうさぎが襲ってきた。これは、想像以上に手強いかもしれない。
「さっさと倒れてくれないかな。あーもう、ってあれ? さっきよりも力が強くなった気がするな。ウサギの動きも良く見えるし...。何でだかは知らないけどこれなら直ぐに終わらせられる!」
俺は、ウサギにダッシュした。すると、さっきとは比べ物にならない速度で近づいた。いつもの俺ならこんなに速度が出ていたとしても自分の神経が追い付いていないだろうが反射神経も格段に上がっているようだった。これには驚いたようで対応しきれていない。剣を振りかざして倒す。近づいて倒すの繰り返しの作業といつの間にか化していた。
「あと、2匹!」
そして、残りのウサギの方を見ると怯えたようで必死になって草原の彼方へと逃げていった。魔物にも感情が有ったのか...なんて思っていると自分の本来の目的を思い出した。
「あ、森に行ってみるんだった」
運が良かったのか今までの戦いの中で森に随分と近づいていたようだった。と、さっきの急激な体の変化はステータスに有るのではないかと思い確認してみる。
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名前 平和 要 振り分けポイント:15
種族:人族
年齢:16
職業:平和導師
状態:疲労(弱)
lv.3
体力:42/42
魔力:36/36
筋力:39/42
防御:36
魔功:36
魔防:36
俊敏:33/36
器用:33/36
SP:鑑定lv.1[97/100],家生成lv.1[67/100],テイクオーバー、不老
スキル:異世界総言語、長剣術lv.3[7/900]
称号:平和導師の証、異世界人
経験値:1244/1331 PP:0 閉じる
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「やっぱり、レベルが上がったからなのか...剣術のレベルもいつの間に...って、lv.3まで上がったのかよ。うーん、さっきの罰ゲームか何かかと思ったけど案外助かってるような気がする...。いや、気にしないでおくか。それよりも、振り分けポイントが有るし振り分けておいた方が良いかな」
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名前 平和 要
種族:人族ホモ・サピエンス
年齢:16
職業:平和導師
状態:疲労(弱)、空腹(強)
lv.3
体力:43/43
魔力:36/37
筋力:39/43
防御:40
魔功:28/37
魔防:28/37
俊敏:34/37
器用:34/37
SP:鑑定lv.1[97/100],家生成lv.1[67/100],テイクオーバー、不老
スキル:異世界総言語、長剣術lv.3[7/900]
称号:平和導師の証、異世界人
経験値:1244/1331 PP:0 閉じる
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振り分けポイントは、まず、全体的にポイントを上げた後、防御が欲しかったので防御と魔防に振り分けることにしたのだった。
その途端、肩から力が抜けたとともに途轍もない空腹感が俺を襲う。
「そういえば、昨日転移してから何も食ってなかった...そうだ、ウサギって食えるのかな...」
そう思い、ウサギの死体の近くまで来て腰を下ろして見てみた。恐る恐る手に取って嗅いでみると獣臭かった。
「...やっぱりやめよう。異世界の動物なんてどんな細菌が有るのか分かったもんじゃないや」
直ぐに捨てて、兎に角何かこの世界の手掛かりになるものを探すために森に急いで向かった。
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