第10話 新たな転職エージェント
転職活動を始めて既に1ヶ月以上。
正直、私はもう疲れていた。
育児をしながら、家事をしながら就活することがこんなにも大変だとは思わなかった。
自分一人だけであれば少しくらいご飯を手抜きしたって、面倒ならシャワーで済ませたって、そして朝遅くまで寝ていたって誰にも何も言われない。
が、今はそうもいかない。それに、就活の段階で根をあげていては実際働き始めたら爆発してしまうだろう。
それでもなかなか決まらないことへの焦りや、子持ちを理由に応募すらさせてもらえない心のモヤモヤ、面接に行けても子持ちであることに難色を示されたり、露骨に迷惑そうにされると心が折れてしまう。
自分の力だけで求人を探すのも限界が近づき、今のハローワークや転職エージェントでの求人も限りが見えてきた。
そこで私は、転職エージェントをもう一つ登録することになる。私より先に転職を決めていた友人に連絡し、友人が実際に使っていた転職エージェントを教えてもらい、そこに登録した。
結果的には、この行動が大正解だった。
この転職エージェントは、先に登録した転職エージェントと違い、担当の人と面談後、厳選した求人を紹介してくれるところだった。
なので求人数は先のところに比べると圧倒的に少ない。ただし、厳選されているため書類選考で落ちることはなく、一旦面接は受けさせてくれる。また、経理にチャレンジしたいという私のわがままも聞いてくれた。
私には後から登録した転職エージェントのほうが相性が良かったと思う。それは厳選してくれるということで自分では気づけないような、自分に合いそうな企業を見つけてくれるということ、そして何より担当の方お二人が本当に親切な方だった。
求人探してきたからここから受けるところ探して頑張ってきてね、で終わるのではなく面接に同行していただいたり、面接前後のフォローも手厚かった。
先に登録した方がいまいちだったというわけではない。きっといわゆるエリートの方々ならもっと求人数もあり、合っているのではないかと思う。初めての転職しかも子持ちでの転職の身では一度の面談後は全てメールのみのやり取りで求人探して応募してあとは一人で頑張れ!は心細く感じたのも事実だ。あくまで個人的な意見だけども。
ただ、このエージェントに登録したおかげで、いかにスキルが大切であるか、転職活動の現実について知ることができた。
こうして私は、新たな転職エージェントを追加してさらに就活に力を入れていくようになった。
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