第5話 ハローワーク

 初めてのエージェント面談を終えてからしばらくした後、私はもう一つ登録していたエージェントとの面談を受けていた。その時はどうしても予定が付かず、子どもがいることを話して電話での面談にしてもらっていた。

 この時、ちょうど電話の時間が子どもの昼寝と被ったため本当に助かった。


話の流れとしては最初のエージェントとほぼ同じだ。

違っていたこととすればこちらは私の無謀な挑戦であった経理職を積極的に紹介してくれるというところだ。


「もちろん経験職種も紹介しますが、その中でも業務内容に経理補佐が入っているものを探しますね」

「ありがとうございます!」


電話の向こうのエージェントの方に何度も頭を下げる。

経験職種で、経理補佐もできるなんて素敵すぎる。


こうして無事にエージェント二つを面談を終えて早速求人閲覧に入る。

一つ目のエージェントは流石最大手と言われるだけあって求人数が多い。

全部に目を通していると日が暮れそうなので一覧を見て気になるものにチェックを付け、見返してから応募するものを絞った。

二つ目のエージェントは求人数は少ないが、私のわがままな希望を叶えるような求人ばかりだったので、できるだけ全て応募するようにしていた。


スマホで求人をチェックする日々を送りつつ、私はもう一つ行かねばならないところへ向かった。

そう、ハローワークである。

失業手当の申請及びハローワークの利用証の発行してもらう。

今回の失業理由が倒産だったので失業手当受給資格はすんなりと許可が下りた。

手続きを済ませ、後日失業手当の説明会にも参加し、当面の収入源は確保しておかないと後〃大変なことになる。

そしてハローワークは子持ちにとって心強い味方でもあるのだ。


まずは比較的自宅から近い求人を探せること。

保育園への送迎を考えるとどうしても外せない条件になることも多い。

私の場合は片道1時間以内という条件でよく検索をしていた。

気になる求人があれば相談口に持っていき、直接会社に電話してくれる。

その際にお願いすると子どもがいる事を先に伝えてくれるのでもしそんな人お断りだというのであればその場で諦められるし、履歴書を送ったのに「子連れだから」という理由ではねられて「履歴書無駄になった!」なんてこともない。

子連れという条件については後ほど詳しくかこうと思う。


次に、マザーズハローワークという働くママの就活に特化したコーナーが設置されており、遊ぶスペースがあるので子どもを連れて行ってじっくり求人検索ができるのだ。もちろん普通のハローワークもベビーカーはOKだがやはり邪魔になったりする。かといって抱っこしながらだと何かを書くときに非常に書きにくい。

マザーズハローワークだったらそれらの問題が解決するのだ。

使わない手はない。


転職サイト、転職エージェント、そしてハローワーク。

ありとあらゆるツール、機関を駆使して活動できるなんて非常に便利な時代だと思う。

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