イタリア革命

観客「ミラノ!ミラノ!ミラノ!ミラノ!」



野上アナ「おっと、会場からは自然発生的に大ミラノコール!!」


ライガー「これはミラノくんにはかなり力になると思いますよ。」


野上アナ「場内はすごい盛り上がりだ!」




(♪ミラノコレクションA.T.の入場曲)



観客「わぁぁ〜〜っ!!(大歓声)」



野上アナ「お〜!すごい歓声だぁ〜!入場曲がかかっただけですよ!ライガーさん!」


ライガー「ファンの心を掴んでますよね。ミラノくんは!」


野上アナ「現役時代を知らないファンも、新日本プロレスワールドの解説者としての活躍ならみんな知っている!!」




ミラノ署長「・・・・。(涙を浮かべながらゆっくりと現れる)」



観客「わぁぁぁぁ〜〜っ!(大歓声)」



野上アナ「ついに!ミラノコレクションA.T.がミケーレを連れて現れました!!現れた瞬間、この大歓声!!・・・真っ白な現役時代のコスチュームに身を包んだその肉体もまた現役時代に負けず劣らずの仕上がりです!!」


ライガー「あの肉体を見ただけで、彼がこの試合に懸ける思いが伝わってきますよね。あれは相当追い込んだんだと思うよ!・・・まぁ、豆腐プロレスの技術指導で会う松井珠理奈ちゃんの前でカッコつけたかったのかもしれないけどね(笑)」


野上アナ「確かにそのような会話も先ほど署長室でありましたが、彼は自分の分身・身体の一部と言っても過言ではない大切な技を取り戻すために闘います!そして、彼が連れてる透明の犬・ミケーレ。引退時から行方が分からなくなっていたミケーレもこのタイミングで帰ってきたと言います。これは何かの暗示か?いや、これぞまさにデスティーノ!!・・・運命の一戦、SANADA vs ミラノコレクションA.T.!パラダイスロック争奪戦!!いよいよ始まるぞっ!!」



ライガー「ちょっと!ミラノくんがリングに入れないですよ!」



(内藤がエプロン上からミラノ署長をインターコンチのベルトをブラブラさせて、牽制している)



ミラノ署長「下がれ!下がれよ!」


内藤「構わず入ってこいよカブロン!」



観客「ブーーーーーーッ!!(大ブーイング)」



野上アナ「おっと!これは大ブーイングだっ!!今やカリスマとなった内藤哲也がここまでの大ブーイングを食らうのはいつぶりか?!」



内藤「プッ!(観客席にツバを吐く)」



ライガー「あ〜〜、内藤がイライラしてますねぇ〜〜。この怒りを試合への介入という形でぶつけられたら最悪ですよ。」


野上アナ「最悪のケースも想定しながら試合を進めないといけない状況の中、ミラノコレクションA.T.!ようやくリングに上がりましたっ!!」



ミラノ署長「・・・。(じっとSANADAを見つめている)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る