09 襲撃
「お帰り。何か成果はありましたか?」
居住区に戻るとリサが椅子に座りながら例のお茶くみロボと戯れていた。まるで犬に芸を仕込むかのような行動を繰り返しているその光景を見て誠は気が抜けるやら、真剣な話をしていたのに裏でヴィクティムはこんなことをしていたのかと呆れるやらである。
「まあぼちぼち、かな。そっちは?」
「こちらはさっぱりでしたね。端末は複数個見つけましたが殆どが大して役に立たないデータでしたよ。強いてあげれば旧時代の物と思しき日記が見つかりましたが、なんだか甘酸っぱい片思いの事が書いてあっただけでした」
一応全部読みましたけどと口では不満そうに言っているリサだが表情を見ればそれなりに楽しんでいた様だ。趣味が悪い気もするが、六百年も前の人間の日記だ。誠の感覚で行けば枕草子みたいな物だろうと納得して自分の成果を切り出す。
「とりあえずヴィクティムに話を聞いたところ旧時代の記憶はやはりないみたいだ。俺の事も含めてな。だが何のために作られた打とかは分かったぞ」
「へえ。何の為なんですか?」
「旧時代にクイーンASIDを討滅するために作られた機体らしい」
そう言った時の反応は劇的だった。椅子を倒すほどの勢いで立ち上がる。その時にお茶くみロボも倒れて足をじたばたさせていた。その全てが目に入らないかのように掴み掛らんばかりの勢いで誠に詰め寄ってきた。
「それは本当ですか!?」
「あ、ああ。本人の自称だけど……」
「信じられません」
「って、言われてもな」
「いえ。すみません。マコト君を信じられないと言うのではなく、クイーンASIDを倒せると言うのが信じられないんです。アシッドフレームではどうやっても討伐が不可能と言う計算が出ていますので……」
のろのろと蹴倒した椅子を起こして力の抜けたように座り、足元に転がったお茶くみロボを抱え上げる。
「やはり信じられません……確かにヴィクティムは強かったです。ですがあくまで通常型と比較しての事。ジェネラル、クイーンタイプと交戦したら流石に……」
「説明するとちょっと長くなるんだが……」
そう前置きしたうえで先ほどヴィクティムから聞いた話を掻い摘んでリサに伝える。適合率を上げる下りで顎に手を当てて考え込む。
「男女の組み合わせですか。……行政局が五月蠅そうですね、男性の方々を離宮から出すのは」
やっぱり隔離されてるのかと誠は表情が暗くなるのを隠しきれない。自分もその仲間入りをするかと思うと沈鬱な表情を浮かべずにはいられない。とは言えここにずっといるのも現実的ではない。何度考えても詰んでいるとしか思えない。
「いえ、そんな事よりも……これは素晴らしい事ですよ!」
文字通り花の咲く様な満面の笑みを浮かべるリサを見て誠は眼を丸くする。どちらかと言えば錯乱していた時を除いてクールな印象を受けていたのでこの様に童女のような邪気のない笑みを浮かべるのは予想外でもあった。
「今までのボク達の戦いは如何に生き延びるかでした。どうやって浮遊都市を存続させて……ASIDを殲滅させることは二の次です。そんな事を考える余裕も無かった……ですがヴィクティムがあれば勝ち目がある。凄いですよこれは!」
再び椅子から立ち上がって茶くみロボを抱えながらクルクルと回っているリサのはしゃぎ様を見て誠も何だが気分が上がってくる。
「ま、まあそうだよな。良い事だよなこれ!」
「ええ。そうですよ、そうですよ!」
とひとしきり二人で良く分からないテンションではしゃいだ後落ち着きを取り戻したリサが恥じ入るように頬を赤らめながら謝る。
「す、すみません。取り乱しました……」
「いや、いいんじゃないかな」
可愛かったし、と言ったらクールに返されるかそれとも更に赤くなるのかは興味があったがこれ以上話を脱線させるわけには行かない。
「それじゃあお互い調べる事は調べたかな?」
「ええ、後はこの施設に貯蔵されている物資を調べて……運び出せるものは運び出して浮遊都市に行きましょう」
「……ところでずっと気になっていたんだけど。浮遊都市って移動してるんだよね? どこにいるか分かるの?」
その疑問にリサは当然の様に応える。
「多分この付近に来ているはずですよ。遠征隊との連絡が途切れた時点で上空から状況確認をしようとしているはずですから。そこに通信を繋げば後は回収して貰うだけです」
「なるほど」
《提言。万が一接近していなかった場合でも当機の索敵能力ならば千キロ以内の残留エーテルをトレース可能。追跡には十分かと思われる》
残留エーテルと言うのは浮遊都市が通り過ぎた後に浮かぶ細かい粒子の事ですよ、とリサが補足する。
「大規模なエーテルリアクターだとそれが検知可能なレベルで残るみたいです。アシッドフレームやASIDクラスですと高精度の観測機でたっぷり時間をかけないといけないので使い物になりませんけど」
「へえ……」
そう言いながらリサはプリントアウトした紙を誠に手渡してくる。
「これは?」
「ボクが見つけてきたこの施設の物資リストです。ここから必要な物をピックアップしてどうやって積み込むか考えましょう」
柏木誠。自慢ではないが荷造りが下手くそである。余計な物まで持っていこうとして荷物が何時もオーバーしてしまうのだ。故に荷造りは妹が何時もやってくれていた。恥ずかしくて人には言えない、叶うのならば墓場まで持っていきたい秘密の一つである。
「とりあえず……この辺りの食糧は必要だよな……?」
「うん、そうだね……って多いですよ! 一体何年分持っていくつもりなんですか!」
「え、一年分位だけど」
などと言うやり取りの末。
「分かりました。マコト君はヴィクティムに外部パッケージを付ける打ち合わせでもしていてください。後はボクの方で準備しておきますから」
「ご迷惑をおかけします……」
順当に戦力外通告を受けてすごすごと引き下がる事となった。仕方ないので少量の保存食――ゼリータイプのとかブロックタイプの高カロリー食を始め幾つかの食材をコクピット内部に持ち込む。リサの外部パッケージが破壊された時の為の予備と言う意見には全面的に賛成だ。水も持ち込んでおく。
また浮遊都市に合流する際余程不足の事態が無い限り一週間で着くと言う。更に悲観的に考えて二週間かかるとして物資を計算しているらしい。流石に遠征隊として旅慣れている人間の計算は違う……と思いながら格納庫に辿り付く。ヴィクティムの示した外部パッケージ置き場を見渡して一言。
「あの一番でかい奴とかどうかな」
《提言。あのサイズは千人が半年過ごせる量の物資を詰め込むための物です》
どうやらこちらでもヴィクティムに任せた方が良い様だった。
◆ ◆ ◆
結局どちらからも戦力外通告を受け、せっせとヴィクティムが動かす作業用ロボットを眺めながら一人置き場の無い思いをする誠。せっせと準備をしている二人に対して二日ほど誠は暇を持て余していた。その時視界の端で何か動いた気がした。
「……何だ?」
この施設にいるのは誠、リサ、そしてヴィクティムだ。ヴィクティムが動かしているロボットたちは数が多いのでそれが視界に入ったとしてもおかしくないのだが、そこにあるのは廃棄する事が決定したリサのアシッドフレームだけだ。
確認しようと立ち上がったところで耳慣れない大音量が鳴り響く。一拍遅れて誠は気付いた。これは警報だ。
《緊急事態発生。距離一万地点に敵性反応多数。ASIDと思われる集団が当施設に接近中。接敵まで五分》
「この施設が発見されたのか!?」
《理由は不明ながら肯定である。真っ直ぐにこちらに向かっている模様。偶然通りかかる数ではないためこの施設を攻略しようと言う意思があっての事と思われる》
隠蔽は完璧だとヴィクティムは言っていた。実際、地表からではあのエレベータ口以外は何も見えない。だが偶々通りかかったにしては多い数。そう考えると心当たりは……。
「あの狼型、か?」
《恐らくはその推測が正解だと思われる。奴らの優先対処目標に認識されたと判断。光栄な事である》
クイーンを撃つ為の機体としてはASIDから脅威認識される事は誉れなのだろう。まるで武士みたいな奴だと思いつつ、誠はヴィクティムに駆け寄る。作業服代わりにパイロットスーツを着ていたのが幸いした。着替えの時間は短縮できる。
「ヴィクティム。機動プロセス開始。リサが乗ったら外に出て迎撃するぞ」
《了解。リサ・ウェインの入室を確認》
「ごめん。遅くなった!」
「急いで乗ってくれ。すぐそこまで来ている!」
慌てていたのか。例のお茶くみロボットを抱えながらリサがコクピットに走る。レーダーを見る限り先頭集団は速い。この速度は――。
「狼型が二十体か!」
「閉めて、ヴィクティム!」
《了解。コクピットハッチを閉鎖。エーテル共振を開始。RER稼働効率30%。機体セーフティを解除。ヴィクティム戦闘ステータスで起動》
リサが飛び込むと同時にコクピットハッチが閉鎖された。ヴィクティムが気を利かせて収納スペースを開放する。そこにリサはお茶くみロボットを押し込んだ。
ヴィクティムのカメラアイに光が灯る。先の戦闘以上に力強く踏み出す。その力強さは操縦している誠にも伝わってきた。
「何だこれ……別物じゃないか」
一つ一つの動作のキレが違う。今ならば全て力任せに逃げに徹した人型ASIDを殲滅できるだろう。これでまだ30%。100%になったらどれほどの物か想像が付かない。
《エレベーター起動。上昇準備よし》
「よし、挙げて――」
くれ、という言葉をリサの悲鳴染みた声が遮る。
「後方に敵!」
「何っ?」
振りむこうとしたヴィクティムの下に潜り込むような低い姿勢で機影が滑り込んできた。そのまま油断していた所を文字通り足元を掬われる。足を抱えての朽木倒し。支えを失ったヴィクティムがエレベーターの中に倒れこむ。
「ぐ!」
「きゃっ」
機体の衝撃はコクピットにも届いてきた。激しい振動に中の二人が呻く。
「一体何が……」
「くそ、やられましたよ。ボクのアシッドフレームをよくも……」
リサの言葉で誠にも敵の正体がわかった。脚部を破損して廃棄される予定だったアシッドフレーム――それが動き出していた。
「どういう事だこいつは」
「恐らくは先の戦闘で何か植えつけられていたのでしょう……今のあれはアシッドフレームではありません。ASIDです」
その言葉に合わせる様に音を立てて揺れていた首を塞ぐセンサー等が入った装甲が弾け飛ぶ。宙に浮いたと思った瞬間、首から伸びた触手染みたケーブルが装甲を取り込み、瞬く間に装甲版を頭部に変貌させた。
《脚部に休眠状態だったと思われる小型ASIDを確認。恐らくはアシッドフレームを素体として取り込むことで急激な成長を遂げた物と推測》
「ASIDが金属を吸収するのは知ってたけどこんな風になるのかよ!」
《恐らくこのASIDが目印となって外の大群を招きよせたのでしょう》
産声を上げる様に両手を広げて天を仰ぎ金属質の鳴き声をあげるASID。その鳴き声に誠は顔をしかませる。
「やかましいんだよ……このブリキ人形!」
転んだままのヴィクティムに無防備な足取りで近づいてくるASID。その胸元を思いっきり蹴り飛ばし、その勢いで後ろに転がりながら立ち上がる。
「エーテルダガー展開!」
先ほどとは立ち位置が真逆。転がったASIDとトドメを刺そうと近寄るヴィクティム。違うのは同じように蹴り飛ばされてもヴィクティムがビクともしなかった事だろう。
手慣れたように頭部を突き刺し、そして念のため脚部にいると言う小型ASIDも焼き尽くす。
「手間取った。急いで上に……」
《敵狼型と思われるASID、エレベーター隔壁を破壊。降りてきます》
その報告に嫌な流れだとリサは感じた。後手後手に回っていくこの感覚はリサもかつて何度か経験した事のある物だ。そしてそういう時は大概ASIDが予想もつかない事をしてきて敗走する事になるのだ。
「マコト君気を付けてください。ここは狭いです。四足歩行のASIDならば壁、天井も足場となるかもしれません」
「ああ、気を付ける!」
レーダーを見ずとも接近してきているのが分かる。エレベーターシャフトを震えさせるような複数の遠吠え。それが急速に近づいてきている事でドップラー効果が生まれ、高い音域へと変わっていく。
「だから……」
エレベーターシャフトから一匹目が飛び出してきた。地面を蹴りその牙で喉笛を食いちぎろうと矢の様に走る。それを真っ直ぐに見据えながら誠は吠えた。
「やかましいって言ってるんだよ。この玩具にもなれない出来損ないが!」
噛み付こうとしたその咢をヴィクティムは両手で押さえる。そのまま力任せに上顎と下顎を引き裂いて後ろに投げ捨てた。
「次!」
リサの警告通りに壁走りを披露しながら複数の狼型が迫る。エーテルダガーでは一体切り裂いている間に他の固体がこちらに牙を立て爪で引き裂くだろう。接近させるわけには行かない。
「エーテルバルカン!」
これ本当に何でもエーテルって付ければいいってものじゃないと思う物の筆頭だ。だがそんな誠の個人的な好みは兎も角、中距離では絶大な威力を発揮する兵装だった。機体内で生成された純エーテルを使用したエーテル弾頭。それを上腕部から毎分四千発、右腕と左腕にそれぞれ二門ずつあるので計一万六千発ばら撒くのだ。その弾幕を突破する事が出来ず一気に十三体の狼型が殲滅された。
一息つく暇も無い。その十三体を盾として残る六体が飛び込んでくる。その一体をすれ違いざまに展開したエーテルダガーで上下に分断し、一体を横合いから蹴りつけて別の一体毎弾き飛ばす。更にそのまま狼型のお株を奪う様に壁を駆け上がり天井を蹴り直上から一番後ろの狼型に飛びかかる。その頸椎を突き刺し二体目。そのまま振り向きざまに先ほど蹴飛ばし団子になっていた二体を切り裂く。残り二体。
形勢不利と見たか、二体が背を向けて逃げる。確かに先の戦闘時ならばその速度に追いつくことは出来なかった。だが今は違う。
後からスタートして尚、狼型の前に回り込む余裕さえある。二度右腕が翻ったかと思うと残る二体も首を落とされ他の十八体の後を追った。
「凄い……」
「本当に、凄いなこれ」
感嘆の声はリサの物で、若干呆れた様な声は誠の物だ。どうやらヴィクティムは自分の性能に関して掛け値なしで言っていた様だ。全く苦戦することなく二十体のASIDの撃破。これが常のアーク防衛での戦果ならば勲章物であるとリサはただただ驚くしかない。これならば本当にクイーンも倒せるのではないかと言う期待が生まれた。
「あ……やべ。すまんヴィクティム。思いっきり格闘戦しちまった……」
機体フレームに負荷がかかるから止めろと言われていたのをすっかり忘れて派手にやってしまった。怒りはしないだろうが淡々と警告、などと言われるかと身構えていたら。
《問題なし。現在当機はRERの出力上昇により機体をエーテルによってコーティングしている。それ故に強度は前回戦闘時の三倍に至っているため格闘戦に制限は無い。気にせずに行って貰って大丈夫です。マイドライバー》
エーテルって万能。そう心の中で感謝しながら誠は次の行動を考える。
「外に出たら……囲まれそうだな」
「そうですね。見る限りでは相当な数がいます。袋叩きみたいになりそうです。ここで迎え撃つ形の方が数も抑えられて良いと思いますよ」
《リサ・ウェインの言葉に同意》
「ねえ、ヴィクティム。ボクの事フルネームじゃなくて普通に呼んでくれないかな」
《了解。ウェイン嬢》
「まあそれでいいや」
そんな雑談をしている間も誠はじっとエレベーターシャフトを睨んでいるが、後続がくる気配はない。相手の狙いが分からない。
「……ヴィクティム。この施設に他に出入り口はあるか?」
《非常時の人員脱出用エレベーターが一基。ASIDサイズの構造物が出入りできるのはこのエレベーター一基です》
そうなると敵はここから入るしかないはずだ。事実狼型はそうして来た。だがその後続――恐らく人型が降りてこないで待機しているのは何故だろうか。まるでこちらを囲んで何かを待っているかのように。
瞬間、電撃の様に誠の頭にある考え――いや、直感と言ってもいい――が走った。
「まずい……外に出るぞ!」
《直上に高エネルギー反応!》
誠が叫ぶのとヴィクティムの警告はほぼ同時だった。シャフトを登るのは間に合わない。即座にそう判断し、兎に角上から来るなにかから離れる事を優先する。地下施設の上に広がる岩盤。その厚さは実に八百メートル。誠が知るとある研究で掘られた400メートルの縦穴はそこまで到達するのに五年もかかった。それは崩れないようにする必要など色々とあるので単純に計算は出来ないが、八百メートルと言うのは十年かかるかもしれない距離だ。その距離を一瞬で踏破した存在がいる。
天井を突き破り、土煙を撒き散らしながら格納庫に何か――決まっているASIDだ――が着地した。その間隙を逃さずにヴィクティムのエーテルダガーで切りかかる。回避は不可能のタイミング。初戦の人型と同じように腕を捧げて受け止めようとしているその影目がけて腕毎両断するつもりで誠は振り切れと指令を出す。その結果は……。
「嘘だろ……」
今まであらゆる敵を貫き切り裂いてきたエーテルダガー。それを右腕だけで受け止められた事に誠は驚きを隠せない。受け止め、そして握りしめ引っ張り込まれる。それを瞬時に察した誠はエーテルダガーを消し崩れた姿勢をそのまま蹴りに変換する。先ほど狼型を軽々と吹き飛ばしたはずの蹴りは真っ向から受け止められる。どころか機体が悲鳴を上げた。装甲を掴まれて手の形に凹む。
《警告。右脚部フレームに過負荷。敵機体強度は当機を凌駕している模様》
「くぅ……」
呻きながらそのまま相手の身体を踏み台に大きく飛びのき距離を取る。全く堪えていない様子で土煙の中からゆっくりと現れたのは漆黒の装甲に身を包む骨太のASID。その姿は人型だがシルエットからして既に違う。今の戦闘力と良い、他とは違う姿と良い。そんなASIDの存在を彼らは知っていた。
漆黒のASIDが掲げた右腕から黒い光の筋が伸びる。それは色こそ違えど誠達にも見覚えのある物。
「エーテルダガー……」
「ジェネラルタイプ……!」
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