第3話 Back to the イツモノセカイ

バチン、バチン

バチン、バチン

バチン、バチン

バチン、バチン

バチン、バチン


ガーニャ「えええん、ああああ~。」

ポツ、ポツリッ。ザー。

大雨のようなガーニャの涙を顔で受け止めて僕は目が覚めた。

最初にバチバチ聞こえた気がする。

頬がやけに痛い。

「ん・・」

ガーニャ「ああああ!!!よかったああああ!!」

名前をつけた奴のせいで、名前か何だかわからなくなっている。って心の声で何を言ってるんだ。いや、まて。心の声ってなんだ。

まあいいや。

ガーニャの膝の上は柔らかくて、心地よかった。このまま目を覚まさないっていう手もあったけど、痛快なビンタをひたすらされ続けるというデメリットが存在していたことは流れから把握できていた。

ガーニャ「ああああが急に倒れて、わたしどうしたらいいか分からなくなって…。ヒック。」

少し涙を浮かべ、嘘をつくガーニャ。

これは指摘したらダメな場所だと喉元まででかかった言葉を鎮めた。


そのまま僕は起こされて、ガーニャに言われた。

ガーニャ「とりあえず、服着てよ。」

いや、待て待て、俺は何も来てない設定なのかよ!

このタイミングで!!


そそくさとタンスを調べた。布の服を見つけた!

はぁ、これ直接着るんだよな。ゴワゴワするんだけど。

一応、ツボも調べてみるか。なんと、薬草をみつけた!!

すると、それを見たガーニャがこちらを指さして近寄ってきた!

ガーニャ「あああ(名前ではない)♪薬草じゃん!」

すり鉢をスカートの中から取り出して、ガリガリすりつぶし始めた。

そして僕の顔に塗りたくった!

ああああは回復した!!

「すげえ!ありがとう、ガーニャ!」

反射的に感動して感謝をする。

ガーニャ「どういたしまして!えへっ!」

この時、天使のような笑顔に僕は騙されてもいいと思っていた。


ガーニャ「さてと、行きますか!!」


家の外に出ると、そこには、一帯の農村地帯、絵に書いたようなのどかさが僕を迎え入れる。

さて、町でも散策するか。

ガーニャ「ちょっと、どこ行こうとしてるの?パパのところに行って聞いてみるって言ったでしょ?」

「そうだった、あはは(苦笑)。」


ガーニャの家は、道具屋だった。道具屋といっても、武器や防具、ほかに色んなアイテムも買うことができる何でも屋である。


ガーニャ「パパー、ねえ聞いて!」

ガーニャパパ「いらっしゃい、ここは道具屋だよ。何か買っていくかい?」

ガーニャ「パパ、何言ってるの?あたしよ、ガーニャ!」

ガーニャパパ「いらっしゃい、ここは道具屋だよ。何か買っていくかい?」

ガーニャ「パパ、どうしちゃったの?」

ガーニャパパ「いらっしゃい、ここは道具屋だよ。何か買っていくかい?」


うん、これはいつものガーニャパパだ。

「ちょっといい?」

ガーニャを手でのけ、いつも通りにガーニャパパの問い掛けに「はい」と答えてみた。

ガーニャパパ「これが販売リストだよ。」

ガーニャパパは店で売っているリストを僕に手渡した。

ほらね!という顔をして、ガーニャの方を見てみると、ガーニャはあわあわしていて混乱していた。

ガーニャ「あわあわあわあわわわ」

「今日は買うのはないや。」

僕は答えた。ガーニャパパは無言でリストを受け取り何も言わなかった。


「何も買わないとしかとされる!これがガーニャパパなのだ!!あーはっはっ!!」

ガツン!

また殴られた。


-----see you next phase-----

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