2重螺旋の恋人

分身をテーマにした映画。

冒頭はヒロインの髪を切るシーンで、次のシーンが腹痛を医者に見てもらう場面なのだが、そこで膣内の映像が流れる(後で喉の奥のシーンもあった)。

腹痛が精神的なものだと言われ、クロエは精神科医を紹介してもらうが、その医者と恋愛関係になる(なお、腹痛は精神的な問題ではなかったことがラストで明らかになる)。さらにクロエは精神科医の双子と関係を持つが、その双子の間の暗い過去、およびクロエの腹痛の謎が明らかにされる。

映像は幻想的で、妄想が混在している。猫や美術作品の道具立てがミステリアスだったり、グロテスクだったりする。ラストの不穏な音響も良かった。

オゾン作品の中で、一番好きな映画かもしれない。

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