キャロル
デパートの売り子の若い女性・テレーズ(ルーニー・マーラー)とアッパークラスの人妻・キャロル(ケイト・ブランシェット)が互いに惹かれ合い、恋愛関係になる過程を描いている。50年台のアメリカが舞台で、レズビアンへの社会の視線は厳しい。
当時の車やデパートの様子やファッションが興味深かった。キャロルの方は、旦那との離婚裁判で、子供の養育権を巡り争うことになる。そのとき、ルーニー・マーラーとの関係が彼女に不利に働く。
そのような逆風の中で、キャロルは、見初めたテレーズとの関係を貫く。テレーズの方も、彼氏的な存在がいるのだが、キャロルとの当てのない旅行へと出かける。
王道を行くストーリーだが、二人の女優が素晴らしく、感動的であった。構成的にも、冒頭に二人の再会の場面を持ってきたのは良かったと思う。
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