希望の国

3.11を描いた映画。ただ、福島の原発事故の後の架空の県での出来事という設定になっている。

津波・原発事故に見舞われた老夫婦、中年夫婦、若いカップルを描いている。


基本的に原発事故の恐ろしさを描いているが、やはり最も深刻な影響を受けるのはその土地で暮らしてきた老夫婦である。先が短いのに、わざわざ他の場所に移住したいとは思わないだろう。


避難所での生活や津波の直後の町の風景など非常にリアルだった。


また放射能を恐れる気持ちもよくわかる。ただ、防護服で完全装備する姿は笑いを誘うものがあったが。


老夫婦の妻は認知症という設定で、事故を把握していないため、事故の深刻さが緩和されるところは上手いと思った。夫役の夏八木勲の演技は、光るものがあった。


全体として、よくできた映画だと思うが、あまり驚きはなかった。

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