第148話「傘を忘れたときに出来るトレーニング」

「買い出しも終えたし…よし帰るか、太郎」


「そうですね父さん。雨も降ってきそうですし急ぎますか」


「む、すでにポツポツと降ってるじゃないか…これはきっとどしゃ降りになるぞ」


「なんでそんなに嬉しそうなんですかね…?」


「ふっ、太郎には雨天時に傘を忘れたときに出来るトレーニングを紹介しよう」


「え、いや、別にいいんですけど…」


「その1、降りかかる雨を見極め、そして殴る」


「はぁ」


「その2、体から熱を起こすことで近くの雨を蒸発させる」


「いや僕は人間なので、さすがにそれは無理ですよ」


「その3、どしゃ降りになる前に瞬間移動で家に帰るっ!」


「あ、もう行っちゃいましたか…僕が父さんの分の傘も持ってきてるんですけど」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る