第129話「…とにかく供養しようか」

「ワンちゃん、死んじゃいましたね…」


「そうだな」


「やっぱりこの巣穴には毒霧が…」


「…とにかく供養しようか。こんなところじゃあれだし、地上まで連れていこう」


「そうしましょうか、ここじゃかわいそうですしね」


 ーー


「よし、穴を掘るとするか!」


「穴堀りは任せました! …あれ、向こうの方からギルドマスターが」


「ヒナタさーん! タケゾウさーん!」


「どうしたんだ、ギルドマスター」


「いやー、お二人がクエストからなかなか帰ってこないもんスから」


「「…」」


「どうしたんスか?」


「…ヒナタ、言ってやれ」


「はい…実はケルベロス討伐する前に、出会ったワンちゃんが死んじゃったので供養しようかと」


「いや、その犬がケルベロスなんスけど…」



ーーーーーーーーーーー


ひとまず両親の過去編その1は終了です。

太郎に戻りますよー

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