「太郎、俺の入学課題を手伝って」

「ソウタ、自力でやった方がいいですよ」

「いいじゃねーか」

　僕の家に幼馴染みのソウタが来ていた。

　こいつはイケメンなんだけど病気なんだよなぁ。

　…頭の。

「手伝う課題ってどれですか？」

「算術だ」

　算術は四則算だけだし楽勝だ。

　それなら手伝ってもいいかな。

「３個で銅貨１枚のリンゴがある。銀貨１枚で何個買える？」

　銅貨１０枚＝銀貨１枚だから３０個だろう。

「…待てよ？果物屋の売り子は幼女なのか？」

　やばい。ソウタに症状が出始めた。

「ソウタ、頭は大丈夫ですか？」

「売り子が幼女なら俺は銀貨１枚で花束を買う！そしてプロポーズだ！」

「いやリンゴを買ってくださいよ」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい