第5話「釣りに行こう」
「おい太郎、釣りに行こう」
「姉さんとですか?いいですけど準備は?」
「大丈夫だ。よし、行くぞ」
姉さんの大丈夫は大丈夫じゃないから、心配してるんだが。
結局僕はなんの準備もせずに姉さんの魔導バイクに乗せられる。
姉さんはいきなりエンジン全開にし、後ろの僕は危うく落ちかけた。
「危ないじゃないですか!」
「まぁまぁ掴まってな」
ーー
「あの、いくら姉さんの魔力が底無しとはいえ、すでに3時間も全速力ですよ?」
「ん?まだ1割も減ってないぞ?」
「化け物ですか」
「?」
姉さんは当たり前みたいな顔してるが、普通の人は1時間が限界だろう。
「ところでまだ着かないんですか?」
「うん、あと3時間ぐらい」
「帰りましょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます