空白

 どうしてあの時、じいちゃんを一人にしたんだろう。

 どうして、いつもみたいに、じいちゃんと同じ部屋で食事をしなかったんだろう。

 後悔しても、もう足りないんだ。

 僕はあの日、あいつを帰すべきだった。

 じいちゃん。

 僕は、あなたが思うよりずっと、あの子に囚われてたんだよ。

 あなたより、あの子を選んだ。

 僕は今でも後悔しています。

 僕は、あなたと、生きたかった。


 最後まで、あなたと、生きたかった。



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