霞草に溺れる(二)

「はあ。それで一人拗ねてとんぼ返りしたわけですね」

「拗ねたことは否定しないけれど」

「あれ? 妙に素直ですね」

 ヨーデリッヒは首を傾げる。

「どうしたんですか。いつもなら、拗ねてない、ってもっと拗ねるのに」

 ヨーデリッヒの言葉に、レデクハルトは目を伏せた。

「僕が、ミヒャエロってやつに嫉妬したのは事実だ。そして、彼女が僕を拒絶したことに傷ついて、一人でやさぐれたのも事実だろ。それを今更偽ったって、何の意味もないから」

 レデクハルトの長い紫色の睫毛がかすかに揺れている。ヨーデリッヒは目を見開いた。

 ――え……何、たった一度の失恋くらいで、この人こんなにへこんでるの?

 唖然とした。

 ――……それとも、本当に誰かを好きになると、そういうものなのかな。

 よくわからない。ヨーデリッヒは誰かに恋したことなんてないから。ヨーデリッヒは、椅子の上でもぞりと体勢を変えた。

「まあ……それじゃあ、結構ちゃんと本気だったんですね? いまいち、どのあたりにそこまで惚れ込んだのかわからないんですけど」

「それは……僕が一番わからない」

 レデクハルトは小さく嘆息した。

「考えても仕方がないし」

「まあ、そうですね」

 そういうものなのだろう、と思う。人間にとって性欲が考えても仕方のない衝動であるように、誰かに恋い焦がれる気持ちも一つの衝動なのだろうから。

「あのミヒャエロをどうしたらいいのかさっぱりだ」

 レデクハルトは、途方に暮れたような声を出した。ヨーデリッヒはくすりと笑った。

「ああ、薬を渡しても食べ物を渡しても素直に受け取らないんですっけ」

「薬に関しては無理やりにでも押し付けさせたけどな。何が気に入らないんだ、あの兄妹は……僕が直接渡しに行けばいいのか?」

「いやあ、一度拒絶されてるじゃないですか。そもそもあなたができるんですか? びびりのくせに」

「びびりで悪かったな」

 レデクハルトは涼しい顔でふん、とあしらう。ヨーデリッヒは肩をすくめる。

 ――つまらないなあ。前の方が反応がよかったのに。

 レデクハルトの小さな変化に、もやもやとしたものが腹の内を巡っていくのである。

「そんなにまだ好きなら、彼女が喜びそうなことを他にもやってみたらどうですか。結局あれでしょ。妙にプライドだけ高いんじゃないんですか? 施しを受けたくないんでしょ。施しを受けるくらいなら、罰を受けても盗むほうがましなんですよ。倫理観としては崩壊してますけど、僕も気持ちはわからなくないですよ」

 レデクハルトは眉間に皺を寄せながらヨーデリッヒの言葉を聞いている。

「好きというか……執着はしてるかもしれない」

「それを好きって言うんじゃないんですか」

「よくわからないな。それはそれとして、具体的にじゃあ何をすればいいんだ」

 ――ああ、これだから初心児うぶこはさ。

 ヨーデリッヒは嘆息した。

「まずはお友達からっていうでしょ。普通に話しかけて、仲良くなっていけばいいじゃないですか。それか、花でも貢いでがんがん行けばいいんですよ。どうせもう半分あきらめてるんだから、失って怖いものはないでしょ」

「花、か……」

 レデクハルトは何とも言えない表情になって口ごもる。

「ケイッティオって、どこかの言葉で霞草って意味でしょ。まあ雑草だけど、それを集めて花束にしたら喜ぶんじゃない? 花売り子に頼めば、いくらでも摘んできてくれるでしょうよ」

「……どうせ摘むなら、自分でやる」

「…………あんたほんと懲りないですね」

「う、うるさいな」

 レデクハルトは気まずそうに顔をそらした。

「でも、その花を渡したところで、どうせ名づけたミヒャエロのことを思い出してあいつは笑うんだろ。それもしゃくなんだけど」

「どのみちあんたの入る隙はなさそうですね」

「……煩い」

 大きく嘆息すると、レデクハルトは疲れたようにそう言った。



 ――こんなことなら、彼に任せないで僕が行けばよかったかな。

 ヨーデリッヒは寝台に横たわりながら考えた。女の扱いなら自分の方が長けていたと思う。

 ヨーデリッヒを連れてきた時のように、レデクハルトなら案外その傍若無人っぷりで簡単に連れてこられるだろうと過信していたのだ。自分自身は体調も悪かったから、外出を避けたかった。日の光を浴びると体中に染みが浮き出て、具合いが悪くなる――ヨーデリッヒはそういう体質である。誤算だったのは、思っていた以上にレデクハルトが彼女を想ってしまっていたということ。

 ――まだお子様だと思ってたんだけどなあ。

 自分と歳のそう変わらないレデクハルトのことを、他人事のようにそう思う。

 要は、連れてきさえすればいいんでしょう?

 レデクハルトがずっと彼女のことを気にかけているのが、ヨーデリッヒにはなんだか気に入らない。

 最近が、何かとその話ばかりだ。興味本位に聞くんじゃなかったとヨーデリッヒは後悔している。僕があなたと話したいのはそんなことじゃない。そういうことを聞くために、話し相手になったわけじゃないんだ。

 ――結局、僕も彼に焦がれているんだろうな。

 ヨーデリッヒは嘆息する。ヨーデリッヒにとっては、性の対象ではない純粋な友人というものは、喉から手が出るほどずっと欲しかったものだ。それまでは、自分に向けられる眼差しは、それが女だろうと男だろうと、いつだって熱く淫らな香りを纏ったものでしかなかった。それが息苦しかったから。

 たとえただの話し相手だとか、下僕だとか、飼い猫だとか、そんなことを言われたって気にはならない。レデクハルトが自分と話してくれていること。一緒に笑い合えること。それだけで、よかった。

 幸せだと思っていたのだ。

 レデクハルトの境遇も、自分を見ているようで。

 人々を魅了し惹きつけてやまない眼を持つレデクハルトと、身体を売らなければ生きていけなかった自分。もちろん自分はただの汚い子供でしかないけれど、それでも、レデクハルトの苦しみに共感できるのは僕だけだ、と思っていた。

 ――きっと、すぐ傍にないから気になるんだ。

 彼女があの人の手に入ってしまえば、少しは執着も薄れるかもしれないでしょう?

「よし」

 ヨーデリッヒは少し高揚した幸福な気持ちで眠りについた。

 明日。街へ行こう。



     ✝



 土色の大人用の外套に身を包んで、深くフードをかぶり、裾を引きずって、ヨーデリッヒは日の光の元へ踏み出した。

 これだけ皮膚を隠しても、布を透けて通る日差しが痛い。

 日陰を縫うようにして先に進む。その途中、建物の隅に小さく咲く菫の花を見つけた。

 少し考えてそれを一輪摘み、ヨーデリッヒはレデクハルトが常日頃話していた路地裏へと足を踏み入れた。

 色素の薄い汚れた少女が、煉瓦の湿った壁に寄りかかってうとうととしながら座っている。

 ――ああ、これは病気にもなるだろう。

 劣悪すぎる環境と臭いに、ヨーデリッヒは顔をしかめた。この臭い、嫌い。

「こんにちは」

 ヨーデリッヒは笑顔を作って少女に声をかけた。あくまで、しゃがんで目線を合わせることはしない。

 ケイッティオは顔をあげた。

「こん、にちは」

 戸惑うように声を出す。

 その声の愛らしさには、ヨーデリッヒも少しばかり驚いた。予想以上だ。

 ――たしかに、これなら声だけでも魅力的な女の子かも。

 そんな思いは顔には出さず、ヨーデリッヒは優しく目を細めた。

「迎えに来たよ」

 そう言って、ようやく屈み、ケイッティオの手を取る。ケイッティオは戸惑いを隠せないまま、目を見開いている。

「え?」

「立てる?」

「え? あ、わ、わから、ない……あんまり、歩けなくて」

「そう。じゃあ無理はできないね」

 ヨーデリッヒはぼさぼさでのみだらけの彼女の髪を、指でひねった。それを彼女の汚い耳にかけて、菫を挿す。

 ケイッティオは菫に触れ、おろおろと瞳を彷徨わせる。

「おいで」

 ヨーデリッヒはケイッティオを容易に抱きかかえた。

「あ、えっ、ま、待って、あの、その」

「まずはその身体を綺麗にしないとね。そんなんじゃよくなるものもよくならないよ」

 微笑を絶やさないまま、ヨーデリッヒは明るい道へ踏み出した。ケイッティオは抵抗もせず、眩しげに眼を覆った。

 ――ほらね。簡単。

 ヨーデリッヒは口角を釣り上げた。

 頭でっかちの子は強引に限るんだから。

「あ、あの、どこにいくの、あの」

「ん? 身体を綺麗にしてくれるところだよ。別にいかがわしくはないさ――正しく使えばね。それからもうちょっと可愛い着物を買ってあげようね」

「あ、あの、そんなの……だめ」

「ん? どうしたの? 何か気にかかる?」

「えっ、あの、その、わたし、帰らないと……」

「誰か待ってる人でもいるの?」

 にっこりと笑いかけてみる。

「え? あ、う、うん。その、おにいちゃんが……」

「ああ、お兄ちゃんには後で僕がちゃんと話すよ。大丈夫、ちゃんとあとで会わせてあげるからね。君だって、たまには可愛くなった妹を大好きなお兄ちゃんに見てほしいだろ」

 ケイッティオは口をきゅっと閉じて赤くなった。

 ――あーあ。ちょろいちょろい。

 ヨーデリッヒはくすっと笑う。

 ――ああ、早く風呂に入れないと。この臭いとのみはないや。

 着いたら自分も風呂に入りなおさないとな、と思いながら、ヨーデリッヒは早足に歩いた。ケイッティオを落とさないように気をつけながら。



     ✝



 この街は砂に包まれている。

 さらさらとした砂は、常に人々の皮膚に、髪の毛に、まとわりつく。ヨーデリッヒは、この街を裸足で歩くことが好きだった。日差しを避けるために体中のあらゆる皮膚を布で覆い隠しても、裸足で歩くことだけはやめなかった。ケイッティオは不思議そうな顔をして、ヨーデリッヒの足元を見つめる。

「足が……真っ赤に腫れているわ」

「そうだね」

「あの……あなたは、きっと恵まれた家の人なのに、どうして靴をはかないの? 痛そうなのに」

「僕が? 恵まれた家の生まれだって?」

 ヨーデリッヒは蔑むように笑った。

「ああ、人を表面だけで判断するような浅はかな人間は嫌いだなあ。この服はね、僕の飼い主が僕に与えてくれただけの服。僕は君と何にも変わらない人間だ」

 ケイッティオは少し眉をひそめた。

「あなたのその笑い方は、自分に満足しているからできる顔だわ。だから間違えたの」

 ケイッティオは言いながら顔をしかめていく。

「だから、わたしのせいじゃない」

「へえ」

 そんな顔もするのか、とヨーデリッヒは少しだけ面白いと思った。

「そうだね。僕は、自分に満足してるからね。自分が不幸だったとは思わないよ」

 ヨーデリッヒは何の感慨もなくそう言った。紫色の薄布ヴェールで覆われた店の前で、立ち止まる。

「たとえば、こういう店で働いていたとしてもね」

 ケイッティオは僅かに顔をこわばらせた。

「……わたしを売るの?」

「まさか。君は僕の飼い主の大事な人だからね。場所を借りるだけさ」

 ケイッティオはますます顔をしかめる。

「なぜ?」

 ヨーデリッヒはにっこりと笑った。

「君のその蚤だらけの臭い体を少しでも綺麗にしてあげようって言ってるんだよ」

 さすがにその格好であの人の前にやれないからね、と言って、ヨーデリッヒはヴェールをくぐった。



     ✝



「信じられない……っ。うちは風呂屋じゃないのよ? 大体あんたはもうここから買われて出て行った身でしょうが。なに人の名前利用してまた自然に出入りしてんのよ。世界で一番の金持ちに買ってもらえたんだから、さっさとこんな世界とは縁切りなさいよね」

 鮮やかな紅紫色の髪をした少女が、ぶつぶつと文句を言う。

 ヨーデリッヒは鼻で笑った。

「その割には口元がにやけてるんだよ。気色悪い」

「うるさいわよ。あんただって、何あたしのところに来てんのよ。水は貴重なんだから。それなりの額は用意してるんでしょうね」

「なんでも言えば? お前の好きな靴でもなんでも買ってあげるよ」

 ヨーデリッヒは気怠げにそう言った。

「それともまた抱いてあげればいいの? お前も物好きだね」

「だ……っ、ち、違うわよ!」

 少女は顔を真っ赤にしてうつむいた。

「何その反応。気持ち悪いんだけど。聞いてるよ? お前、何気に指名数多いんだろう? 数多くの男をたぶらかしているの反応とは思えないな」

「そ、れは仕事だから、いいのよ」

 少女は目をこすりながら言い捨てた。都合が悪くなるとすぐに目をこする。

「ただ……その……あんたは気持ち悪いって言うだろうけど……あんたのことは嫌いじゃないから、あんたに抱かれるのは嫌じゃないのよ」

「他は嫌なわけだ」

「当たり前じゃない。気持ち悪い」

 少女はふん、と鼻で笑う。

「だからあたしの体も気持ち悪いのよ。でも気持ち悪い気持ち悪いなんて思ったところで死にたくなるばかりじゃない。それだったら、稼いだお金でお洒落して、そういうこと楽しみたいだけよ」

「まあ、少しは健全でいいんじゃないの?」

 ヨーデリッヒは適当に相槌を打つ。

「僕たちはどうしたって、他では健全ではいられないからね」

「そうよ」

 少女はどこか遠くを見るように言う。

「あたしやあんたみたいな派手な見た目の人間はね、こんな世界じゃもう、この体を売るしかないのよ。親なしでどうやって生きていけるのよ。あたしだって、まともに働きたかったわよ」

「残念。僕はもう体は売らなくてよくなったから、お前と同じではないよ」

「え……あんたを買ったのはレデクハルト様って聞いてたんだけど。権力者でしょ? あんたのを買ったんじゃないの?」

「あの人はそういう人じゃねえよ」

 ヨーデリッヒは嫌悪感を吐き出すように言った。

「ま……その方が楽だったかもな、僕は」

 頬杖をつくと、少女はそれを不可解そうな表情でしばらく見つめていた。髪よりも濃い紅紫色の眼が、僅かに揺れる。

「……あんまり深入りしないようにしなさいよ。あんたは……恋愛観は崩壊してるんだから。……どうしても発散したくなったらあたしのとこに来れば? まあ、あんたはそういう欲は乏しいほうだから、別に困らないだろうけど」

「……お前って本当に面倒な性格をしてるね。要はお前が、僕に抱いてほしいんだろ」

 少女はうつむいた。まるでどこかを睨むように、憎しみのこもった表情で佇む。

「あたしだって……好きになっていいなら好きになりたいわよ。あたしを大事にしてくれる人を愛したいわよ。そうやってその人の子供生んで幸せになりたいもの。でも――無理じゃない」

「具体的に誰か相手でもいるような口ぶりだ」

「ちが……そ、そうじゃないけど……というかああいう地味な男はあたしには合わないのよ」

「ふうん」

「あ、あたしは結局、こういう世界にどっぷりつかっちゃってるから、あんたみたいなただれたやつじゃないと落ち着かないんだと思うのよ。あんたがいなくなってから、ずっと調子が悪いんだもの」

「やだなあ……それって依存って言うんだよ、ギリヴ」

 少女は唇を噛んだ。

「そいつのこと好きなの?」

 ヨーデリッヒは優しく声をかけた。なんだかんだで、ギリヴのことは嫌いではない。妹みたいなものだから。妹なんて、面倒くさいとは思うけれど。

「違うわ」

 ギリヴは首を振った。

「あっちがあたしに気があるのよ」

「難儀だなあ」

「そうよ。あんな普通の人があたしなんかに懸想けそうしてなんになるんだか……」

「でも嬉しいんだ? 駆け落ちでもすれば」

「そんなことできない」

「なぜ。僕が手を打ってやってもいいけど?」

「あ、相手の家柄はそういうところじゃないの! そんなことしちゃいけないの! それに……多分あたしは舞い上がってるだけだし」

「そいつ、お前のその派手な見た目にやられてるだけじゃないの? お前見た目だけは男を惑わすからな」

「あんたは惑わされないくせによく言うわ。違うわよ。違う……あたしがあの子とあの子のおじいさんの作る靴が好きで、それで……その、靴をいつも楽しそうに褒めてくれるあなたが好きだ、って……」

 ヨーデリッヒは一寸固まった後、深く嘆息した。

「それさあ……向こうも単にこのご時勢に自分の作ったものを褒めてくれる珍しい女がいたから舞い上がってるだけじゃないの。お粗末だなあ」

「あ、あんたにはわからないわよ!」

 ギリヴは顔を真っ赤にした。

「向こうは初心うぶなのよ。仕方ないじゃない。かわいいもんでしょ。問題はあたしのほうよ。あたしが舞い上がったのよ。今までそんなへんてこな理由であたしを好きって言ってくれた人はいないもの。でもあたしはあの子のこと、そういう目で見れないのよ」

「お前面食いだしね。なんだ、そいつはぶ男かよ」

「ちがう…!」

「知ってるよ」

 ヨーデリッヒはふわりとした仕草でギリヴの顎を上に向かせ、耳元で囁いた。

「お前、この顔が、好きだもんね」

「あ、あたしはあんたの体が好きなだけよ」

「あっそ。で? あの子の面倒をしばらく見てくれる? レデクハルトがあの子をお気に入りだ」

「…………自分でやればいいのに」

「あいつ、なんか苛々するんだよ。白々しくて」

「……ああ、それであたしに押し付けたわけね。いいわよ」

 ギリヴはふん、と鼻を鳴らした。

「でも、白々しいって言うのは疑問だわ。単にあの子はあんたとそっくりなだけよ、多分ね。勘だけど。ま、あんたよりはずっといい子でしょうけどね。結局あんたは、自分とそっくりな子に対して苛ついてるだけ」

 そう言って、ギリヴは心底可笑しそうにきゃらきゃら笑った。

「足元すくわれないようにしなさいよ」

「何が」

 ヨーデリッヒは顔をしかめた。

「あはは、あんたがそんな顔するなんておっもしろい……いいわよ、俄然やる気が沸いてきたわ。かわいくしてあげるから見てらっしゃい」

 ヨーデリッヒは小さく溜息をつくと、その華奢な体を抱き上げた。

「で? ここでいいの?」

「お好きにどうぞ」

 ギリヴは少し見ないうちにすっかり板についた、誘うような艶めく笑みを浮かべ、ヨーデリッヒの首に腕を回した。


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