第13話 大賢者の弟子

 今回はリフィア視点です。

 そこまで重要な話ではないので読まなくても大丈夫です。

 いわゆる休閑話題です。

 まあ、短いんですけどね。

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 ―――目の前から光が消える。


 私は目を開けるとそこは森だった。


「ここで戦うのかな?」


 私は周りを見渡した。

 自分のチームである緑チームの仲間がいた。

 今回は、仲間ありのチームバトル。

 いかに仲間との連携が取れるかが決まり手になる。


「リフィア、一緒のチームだったのね」


 後ろから私に話しかけてくる声が聞こえた。

 振り向くとそこには、友達のマイがいた。


「マイも同じチームだったの!」


 私は嬉しくなって声を上げた。


「リフィア、うるさい」


「あ、ごめんなさい」


 私は恥ずかしくなって少し顔が熱くなった。

 気を逸らすように周りを見渡す。

 他のところでも知り合いがいるのか、集まって話をしている人が多かった。


「リフィア、どうしようか」


 マイが聞いてくる。

 多分これからの戦いのことを聞いているのだろう。


「今のチーム分けは緑が99人、赤が100人、そして青が1人」


「だったら1人しかいない青チームを狙う?」


「いや、それは多分ほかの人も考えていると思う」


 私は聞き耳スキルを発動する。

 このスキルはある程度の範囲の音を聞くことができるスキルだ。

 案の定、他のメンバーも同じことを考えていた。


「だったらどうするの?」


 マイが尋ねる。

 確かに1人しかいないチームなど壊滅的である。

 しかも数で押せば勝てるだろう。

 しかし、たとえその1人を倒したとしても、次は私たちに敵意が向くだけだ。

 それはさすがに避けたい。


「私にいい考えがある」


 私はそう言ってマイに説明した。

 マイはあからさまに手をたたく。


「そんな手があったのね‥‥さすが、賢者の弟子だわ」

「ほめても何も出ませんよ?」


 私たちは笑った。

 この作戦はうまくいくだろう。

 なぜかそう確信だあった。


 私たちが話をしていると、空に合図が上がる。

 戦闘開始の合図だ。

 っと同時に空中にクエスト画面が出て来た。


「なんか来たけどなんだろ?」


 私はその画面をスライドしながら選択する。

 クエストの説明を見ると、どうやらこなすことで戦闘に便利なアイテムが手に入るらしい。

 私は早速来たクエストを見てみる。

 そこには〈チーム内で3つのグループを作れ〉と書いてあった。

 説明には人数は問わないと書いてある。


「マイもクエスト来た?」

「うん、来たよ」


 マイとリフィアは互いに手をつないだ。


「「一緒に組もう」」


 そう言うと正面にグループを組むかどうかの確認画面が出てきた。

 私たちは〈YES〉を選択する。

 するとメニュー画面に自分のグループのメンバーと体力が出てきた。


 マイ:魔力量2000/2000

   体力530/530


「リフィア、あなたがこのグループのリーダーなのね」

「そういうことになるのかな?」


 確かに私の名前の上〈グループリーダー〉と言う名称がついていた。


 私はほかにできたグループを見渡した。

 私たちのほかには5つのグループができていた。

 主に女子がリーダーなのだが、1グループだけ男の子がリーダーの班もあった。

 これで合計6個のグループができた。

 人数は問わないらしいので、多いところもあれば少ないところもある。


「これで私たちのグループを含めて6個か‥‥そういえばクリアしたってボタン押さなきゃ!」


 マイが言った。

 私は慌ててボタンを押した。


 画面には〈congratulation〉の文字が出て目の前にアイテムが降って来た。


 アイテムの中身は体力や魔力回復のポーション関係だった。


「こんなのくれるんだ‥‥これなら問題なく戦えるね」

「そうだね!」


 私はアイテムを自分のポーチに入れると早速ほかのグループと一緒に行動を共にした。

 チーム戦は所詮チーム戦だ。

 つまりはチームが全滅したらその時点で負けである。

 チームがバラバラになってしまうとそれはそれでだめだ。


「さて頑張らなきゃね」


 私は自分の気合を入れ直した。

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