stage2

「ふぁ~………やっと学校終わったよ。」

「何言ってんの?紀大ずっと寝てたじゃん、どこで頑張ってんのよ。」

明灯の鋭い指摘わ受けながらいつもの帰り道を歩いていた。

「あ、夢といえば今日さ、変な夢見た気がするんだよな」

何気なく言った言葉に明灯が、過剰に反応した。

「え!?何何!?まさか、運命の恋ぃ!!!?」

「違う。……多分。」

「ちぇ、なーんだ」

何に期待しているのか分からないが、明灯は運命の恋じゃないと聞いて興味が失せたようだ。

「ま、思い出したらまた言ってよね~」

ふひっ、と笑い明灯は違う話を始めだした。



冷蔵庫からコーラを出す。

冷えたコーラをコップにつぎ、テレビを見ていた。

つけた時のままのニュースをみていると、若い女の人が薄っぺらい真顔を貼り付けて事件の話をしている。

内容は寝ていた人がいつの間にか殺されているという内容だ。

それも、世界中で何人も。殺され方は色々あり、年齢もランダムなことから警察も頭を悩ませているとのことだ。

怖いもんだ。

そう思っていると、何故だか胸騒ぎがしてきた。

他人事だと、思えない。

────いや、昨日変な夢を見てしまっからだろ。

そう思い込み、考え無いようにした。

布団に潜り込み、うとうとしてきた頭に何も考えさせないように、今度は変な夢を見ないように、眠りに付いた。

────あ、

テレビ消さなきゃ…。

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