夢喰い
らうぶ
stage1
鋭い目覚まし時計の音で目が覚めた。
まだ寝ぼけている頭で、アラームを止めのっそりと起き上がり、時間を見た。
───何か、悪い夢を見ていた気がする。
………気のせいかな。
あくびを押し殺しながら、自分の部屋から出る。
人気の無いリビングで一人朝食を食べて、最近買った薄型携帯を触る。幼馴染みの神田明灯(これで、かんだあきほと読む)からのLINEを読み、簡単な身支度を済ませる。
もうすぐ着くよー(*^^*)
顔文字付きのそのLINEに慣れない手つきで『分かった』と打った。
ピンポン、と短くチャイムが鳴る。
はい、と返事をして外へ出ると明灯が笑顔で立っていた。
「おはよ!紀大」
明灯のいつもと変わらない態度を見て、今日の夢のことなんて忘れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます