不思議な感覚ですよね。タイムマシンが出てきたりコロボックルを匂わせる描写が出てきたりするのに、今まで何作も別作品を拝読させて頂いているおかげで、安心して読める支離滅裂感が心地よいです。そういえばニコラス・ケイジ主演のアダプテーションで彼が扮するドナルドが書いた脚本(だったか小説だったか)も二重人格のはっちゃけ物語でしたが、何故かそれを思い出しました(*^^*)
作者からの返信
スケイプの物語はまさに支離滅裂にするのが目的だったので、そう読み取っていただけて嬉しい限りです。
そのためにもスケイプには変な登場人物であってほしかったんです。
狂気ではないけれどその3歩手前くらい、そんな彼が語るからこそホントか空想か分からない、という理想でしたがなかなか難しいですね。
それこそさつきまるさんの有美子くらいのキレっぷりが理想でした。
読んでいるうちに、何だか昔みたジェームス三木の書いた、主人公が多重人格というドラマを思い出しました。
今まで何度も、スケイプ君が自分の頭をよく叩いている場面がありましたよね。前々からもしかして、でもわからない・・とモヤモヤしていました。
スケイプ君がいじらしくて可愛そうでたまりません。涙ポロリです。いい子じゃないですか、気の毒な。なんということをしてくれるの・・
カズンって従弟の意味?なんていう質問も無意味になってしまいました。
可愛そうなスケイプ君の心を癒してくれる人が出て来てくれた、と勝手に喜んでいたのにもう・・(グズグズうるさいですね、この外野め!のめり込むな🙇🙇)
作者からの返信
頭をたたく癖というのが小さな伏線になってました。よく気付いてくれました。
カズンが従弟の意味というのも正解です。もう一つの人格は父でもなく、兄弟でもなく、かといって友達というわけでもなく、その微妙な距離感を『従弟・カズン』として考えていました。