第3話
始業式に突然現れたイケメンに学校中が騒ぎになるまでそう時間はかからなかった。
「…ず!涼!!なにボーッとしてんのよ!」
帰りのHRも終わり外にいる騒ぎの元凶を見ていた所柚に呼ばれていた
「あ、ごめんごめん。なに?」
「だから!宝条くん!かっこいいよね…」
また宝条…どいつもこいつも宝条宝条って…うるさいんだよ
「うるっさいな!!!!」
「え…あ、ごめ……」
思わず声をいつも以上に荒らげてしまった。
突然声を荒らげた幼なじみに柚はただただ怯えるしかなかった。
「あの…えっと……涼にイラつかせたかったわけじゃなくて…その……ごめん……」
「わり…俺、先帰るわ」
まだ帰る準備を済ましていなかった柚を背に足早に帰る。
「涼!」と大きな声で呼ぶ柚に顔を向けられなかった。多分俺は酷い顔をしている。
どんなに外の音をシャットアウトしていても聞こえてくる宝条の話題。
ムカつく。
なんでこんなに腹が立つのか分からなかったがただムカついていた。
「っるせえんだよ!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます