第3話 救援…そして。

ヘンデル国王は黒騎士の言った言葉が気になり、

息子のイエネファーをアレンディール国に向かわせた。


アルフォンス王はミスティリア国の救援を受け入れ、

アルベルト率いる救援軍を向かわせていた。

途中ミスティリア国の王子イエネファーと遭い、

救援軍と共にミスティリアを目指し馬を走らせた。


だがしかし救援に向かう途中で黒騎士の襲撃に遭い、

救援軍は壊滅状態に陥った。


そんな事も知らずにミスティリア軍は懸命に魔物達と一進一退の攻防を繰り広げていた。

救援軍の到着を待ちながら・・・。

結局救援軍はミスティリアには到着しなかった。

精魂疲れ果てて何とか魔物の群れを退ける事に成功した。

ヘンデル王はアルフォンス王に裏切られた!と怒りを露わにしていた。

だが、

命からがら逃げ切ったイエネファーとアルベルトはヘンデル王の元に駆け寄り、

救援軍の事の顛末を話した。


そう決して見捨てた訳でも裏切った訳でもなかった。

救援を出したがその救援も黒騎士に殺られてしまった為、

救援に向かう事叶わなかったのだ。

その事実を知り、ヘンデル王自らアレンディールの地に向かった。

感謝と同盟の杯を交わす為に。


そしてアルフォンス王はこう言い放った!

『我らアレンディール国とミスティリア国の同盟軍は、生ける時も死する時も、

今日の杯の絆は消えぬ!!

共に黒騎士率いる魔物共を倒そうぞ!』


両国の兵士達は唸り声にも似た叫び声を上げ杯を交わした。



同盟軍による、宴は朝まで続いた!

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