第2話 ご神体を作りましょう
さあ、それではご神体の作り方です。
作り方と言っても、前回も言いました通り、魔術とか錬金術とかマントラとか呪禁とか陰陽道とか、その他諸々の魔法的な知識は一切使いません。だいたいそんなの知りませんし。
つまり私の神さまの作り方も祀り方も、何らかの体系的なバックボーンがあっての方法論ではありません。その辺は重ねてご了承ください。
では、ご神体、読んで字のごとく神さまの身体の作り方を始めます。
ご神体なんて何でも構いません。
……え? 何それ? どういう事? 困惑している顔が目に浮かぶようです。でも本当なのですよ。ご神体なんて、何でも構いません。
実際歴史的に見れば地域や文化や政治の影響を受けて、ご神体は都合よく選ばれている訳ですから。銅の鏡だったり剣だったり、宝石でできた玉だったり、動物の骨だったり木や大理石で掘った像だったり、文字や絵の書かれた紙だったり、あるいはブッダの骨と称される正体不明の物がご神体の如きものとして祀られたりしてきた訳です。
なのにあなたがあなたの神さまを作るときに、そのご神体が過去の誰かの考えたルールに
ただ、人間には思い入れというものがあります。思い入れは大事にした方がいいかもしれません。思い入れがある方が、継続が楽になりますからね。
あなたの身の回りに、運命的にあなたの元にやってきた物はありませんか? 幼稚園の誕生会でもらった折り紙でも構いません。道で偶然拾ったボールペンでも構いません。
「俺は運命論なんか信じないぞ」
そういう方もおられるでしょう。それなら本当に、何でも構いません。いまポケットの中にある、ストラップやキーホルダーで充分です。
とにかく今後、それと毎日顔を合わせることになるのです。嫌にならないものを選びましょう。
あとは選んだ物を手に乗せて、これがご神体なんだと胸に刻んでください。それだけで、ご神体の出来上がりです。
ご神体は作れましたか? それでは次に、ご神体を置く場所を考えましょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます