第3話 神さまの居場所

 ご神体が決まったら、次は神さまの居場所です。


 神道の神さまなら、神棚に祀られます。仏教の仏さまなら仏壇ですよね。では、あなたの作った神さまは、どこに祀られるのが正しいのでしょうか。


 正解は、ありません。


 もし神棚や仏壇が余っているという方がおられて、それを再利用したいと思われるのでしたら、別にそれでも構わないと思います。でもそんな方は滅多におられないでしょう。


 普通、神棚も仏壇も、用意するのにお金がかかります。お金をかけることが悪いと言っている訳ではありません。でも、そのお金は何のために必要なのでしょうか。


 どうしても神棚や仏壇を使いたいのであれば、無理をせず神道の神さまや仏教の仏さまを祀られる方が自然ではないでしょうか。あなただけの神さまを望むのなら、それはあなたの無理せず用意できる環境の中で祀られることが肝要ではないかと思います。


 神棚や仏壇を置くには、いろいろなルールがあります。家族全体が見渡せる場所を選ぶとか、人がバタバタと通る場所ではなく落ち着いた場所にするとか。


 あなたの神さまの居場所は、あなたが神さまと向かい合える場所にしましょう。


 たとえばそれが、あなたの部屋の本棚の中段であるというなら、それで良いと思います。テレビ台の上が一番落ち着くというのなら、そこにしましょう。神さまを祀っていることが家族や友人にバレるのは恥ずかしいと思うのなら、コレクションの中に紛れ込ませるというのも一つの手です。


 繰り返しになりますが、大事なのはあなたが神さまと向かい合える場所かどうかです。どんな色や形をしているか、どんなルールに則って何が配置されているか、そんなことではありません。


 でもどうせなら、なるべく綺麗な場所に置いた方が気持ちが良いかもしれませんね。言い換えれば、気を付けることなどそれくらいです。


 さて、それでは次回、ご神体に神さまをお迎えしましょう。

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