第4話 踏まれたり蹴られたり

踏まれたれ蹴られたりだ。

え?『踏んだり蹴ったり』じゃないのか?

いや、意味を考えると『踏まれたり、蹴られたり』の方が正しくない?ね?ね?


2月19日(日)晴れ

病院に飛びこんだのが16日。入院してもう三日経った。最初に書いた通り16日は痛くて辛くて寝返りすら打てなかった。しかし詰まってた石が外れてしまえば基本普通の状態と変わらない。16日の夜にスコンと外れてからは普通に元気なのだ。

石を取るのは明日(20日)それまでは絶食なのだ。

考えてみたら13日の夜からまともに物を食べてない。食べた物はほとんど吐いてる。

今朝体重計ったら現在48.5キロ。とうとう50キロわっちゃったよ。ひえ~、肉食いてぇ~!


でね、何が言いたいかって言うと、暇なのよ。

やる事ないから洗濯でもしようと思ったら洗剤がない。一階にコンビニ(セブンイレブン)があるから買いにいったら・・いるのよ、奴が!

ドーナツ。肉まんも、チョコレートやクッキーも。揚げ物系は病院だからか置いて無かったけど美味そうな物が山盛りあるのよ。

そいつら横目に洗剤とお茶を、お茶を、お茶……いるのよ、奴が!大好物の午後の紅茶レモンティー、ホット!

甘いのよ、カロリーあるのよ、美味しいのよ。

医者からカロリーのあるもの止められてんのよ。胃が食べ物と認識すると胆汁が出て、また石が詰まるかも知んないからね。それに今胆嚢がめっちゃ腫れてるからね。休ませないとね。という訳で加糖茶もパス。カトちゃんぺっ!

あれ?コンビニのお姉さんがビビってる?

・・・多分のば、凄い形相してお菓子見てたんだと思う。


大人しく部屋に戻って洗濯物かき集めてコインランドリーに。

洗濯物を放り込んで百円入れてスイッチオン。

え?干す場所ない?乾燥機を使え?防犯上仕方ないんだろうね。

30分後、よしよし洗濯終わってる。乾燥機に放り込んで200円。なんで乾燥機高いとこにあるんだよ!ったくよぉo(`ω´ )o

なんてブツブツ言いつつ完了。

さらに1時間後。乾燥も終了っと。

ん、なんか忘れてるような?ま、いいや、

取り込んで、ベッドの上に並べてっと。

うおわっ!点滴が赤い!

点滴が終わってるのに調子に乗って動き回ったから逆流してる!『看護士さ~~ん!!』

すぐ入れ換えてくれました。はう~~、焦った。(点滴の針は24時間刺しっぱなしなのです)


暇じゃ〜〜、奥さんと子供達まだか?

ん、ラインが来てる。

「あたしインフルエンザになった」

うぉわ~~!マジか!このタイミングで!?

まさに踏まれたり蹴られたりとはこの事だ!(どの事だ?)

子供達パニックになってないか?


とりあえず家に電話してみる。

「2号大丈夫か?」

「ん?今クックパッド見ながらプリン作ってた」

・・・えらい余裕だな?母さんにか?

「え?いや俺が食べたかったから。

そだな母さんにもやるか。

かーさーん、プリンいる?」

おい、マジ自分だけで食うつもりだったのか?父ちゃん入院、母さんインフルエンザって結構凄い状況だぞ。

「ん?とりあえず今俺に出来る事ないだろ。なら焦っても仕方ないじゃん」

頼もしいんだか、バカなんだか……。


でもとーさん、ちょっと安心したぞ。

任したぞ、1号2号、時々3号!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る