第2話 バレンタインの悲劇
バレンタインデー。男のロマンである。
男の意地とプライドをかけた決戦の日!
のばにはあまり関係のない日であった。
2月14日(火) バレンタイン♡
今日は休み。のばはシフト制、平日が休みなのです。
朝、普通に朝飯食って、普通に子供達送り出して、洗濯と掃除。
ん?胃が痛い。指先が冷たい。あかん、これはあかん奴や。身体が冷えてる証拠だ。内臓が動いてない。
とりあえず風呂に入ってパジャマにカイロを貼って布団に潜り込む。
あっためればいいという訳では無いのだ。
一度冷えてダメージを負った内臓は簡単には回復しない。しかしとりあえず体温を確保しなければ。
ドクン、ドクン♪ヘソの上あたりで動脈が脈打つ。うるせえ!眠れねー!
胃の痛みは治らない。
あかん第二期や。吐き気がする。トイレに直行。下から出すもん出して、次は上から!
ふひ~~、スッキリした。
口の中がすっぱくない。胃の中に胃液が全く出てないのだ。よくない傾向だ。
這うように布団に潜り込む。
15分後!完治?
胃が痛くない!身体が軽い。
なんだオッケーじゃん。
洗濯もんを干して、スマホ弄って。
そだ、奥さんに図書館に予約した本を取りに行くよう言われてたんだ。よし、昼飯食ってから行くか。
昼飯を食う。1号の弁当の残りだ。あまりうまくねえ。
1時間後……胃が痛い。動けん。
この痛みは……なんていうか……Kャンタマをぎゅうううっと握り潰された様な痛みだ。
『それをされるとあたしもうダメ。あたしもう逆らえないの』的な痛みなのだ。
しかし行かねばならぬ。ううう、クルマの運転が辛い。
集中力7割ダウンだ。これならポケモンやりながらの方がまだ安全かも。
(ゲームしながらの運転はダメ!)
何とか図書館へ……『休館日』……?
神さま、そんなにのばの事が嫌いですか?
それとも面白がっているのですか?
つ、辛い。(からいではない)
ダメだコンビニの駐車場で休もう。トイレに直行~~。
#/&_♪☆→1\€$\€%°3×+(文字化けじゃないよ)自主規制。安心して下さい。お店には迷惑をかけてません。
10分後。治った!完治?
身体が軽い!!な~~んだ、なんともないじゃん。
買い物済まして晩飯作り。ポテトサラダと生姜焼き。休みの日にはのばが作るのだ。
さすがに学習しました。晩飯抜き。うんうん、みんなたんと食えよ。
ん、奥さんその紙袋は?
「じゃ~~ん♪バレンタインチョコ~♪」
やった〜♪
ん?子供達のより包みが小さいのが気になるが。。
「のばのはブランデー入りね」
おお~~うまそ~~。
「とーさん、俺にも一個くれ」
「2号、7年早い!お酒は20歳になってからじゃ!」
「チョコじゃん!」
うちの息子たち、酒はお屠蘇はおろか甘酒さえも飲んだ事無いのだ。のばも奥さんも普段お酒飲まないからね。
「いただきぃ〜〜♪」
あ、一個取られた。
2号、てきめんに顔が赤くなってやがる。
「まず~~、俺もういらん。とーさん、俺の一個やる」
さすが義理堅いゴリラ。ありがたくいただくぜ、パクっ。うまっ。ん?美味いぞ?
奥さん、子供達の方が高くない?
・・・・1時間後。
うう、お腹が痛い……。
学習しろ〜〜(´-ω-`)
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