のんびり日記 闘病編

ノーバディ

第1話 きっかけ?

ある晴れた日曜日。よくある普通の1週間の始まり……のはずだった。


2月12日(日)晴れ☀

「奥さん、今日宮島で牡蠣祭りやってんだって!牡蠣、かき、食いに行こっ!」

「やだ」

即答ですか。

「いや、牡蠣が安いんだって。宮島の牡蠣だよ!本場だよ!有名だよ」

「寒いからやだ」

いやね、少しは考えようよ。

「なんかね、最近すげ~疲れやすいんだ。食べた後とず~んと胃が重かったりさ。多分牡蠣食ったら元気になると思うんだよね」

「子供たちと行けば?」

奥さん……冷たい。ふん、いいもん。子供達と行くもん。

「1号、牡蠣食いに行くか?」

「ダメ、今日友達と約束がある」

ふん、彼女もいないクセに!


「2号、牡蠣食いに行くか?」

「ん~、今日部活。でもいいのか?

俺が行ったらひと財産飛んでくぞ」

う、確かに!お前はパスだ。


「3号、とーさんと遊びに行くか?」

「どこに?」

「宮島。牡蠣食いに」

「……めんどいからヤダ」

うぉい!お前もか!

久しぶりのとーさんの日曜日の休みだぞ!貴重だぞ!動くとーさん見れる機会は一月に一度あるかないかだぞ!

「友達とパズドラする約束してるからムリ!」

パズドラととーさん、どっちが大事なんだ!

いやいい!聞いたら多分悲しくなる!

「奥さ~ん、子供たちが酷いんだよほぉ~。誰も遊んでくんないんだよほぉ~」

「(ちょっとかわいそうになってきた)仕方ないわね。行って牡蠣食べたらすぐ帰るからね」

「わ~い☆」


「うわ~、結構いっぱい来てるね。もう並んでる」

「人気の牡蠣料理は1時間待ちだって」

「あたし待つのイヤ。すぐ食べれるのにしよ」

「了解( ̄^ ̄)ゞ」


その日は牡蠣料理3品ともみじ饅頭(焼きたて)2個と揚げもみじ(揚げ立て)とみたらし団子を2串食べました。

弱った胃袋に牡蠣・・・危険な匂いが。


これが、これから始まる事件のきっかけ?になろうとは……

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