依存

時々眠くて仕方ない日がある。

そんな日は朝からずっと眠くて体はだるくて気がつけばお昼になり、そのまま夕方までだるいまま過ごす。

猫になったような生活に最初はだらだらできて幸せだったが夜に眠れないのは辛くて寂しくなった。

生活習慣が変わってからは傍にいてくれた人はいつの間にか別の方向を見ているようで私を見ていないような気がして無性に寂しくて仕方なかった。

振り回されることが嫌いな私にとっては現状を変えたくて何度も別れたいと思った。

だが、自分から別れ話を出したくないと思うのは自分から相手を傷つけたくないからなのか相手から別れ話を言ってくることはないと踏んでいるからなのか。

どちらにしても自分は卑怯なのだと知る。


遠距離で会うこともなければ通話もチャットもしない。

そんな状態で付き合っていると言えるのか

付き合うとはなんなのか。

ただの恋人がいるというステータスなのか。

自惚れだが、次の恋人になりたいと思う者くらい私の周りには何人かいる。

それでも乗り換えようとは思わない、それどころか利用されててもいいと思う私はもうどうしようもないのだろう。


いつだったか誰かに言われた

「君は誰の為に生きてるの?」と。

その質問に私は答えることができなかった。

その人が言うには自分の為に生きてるのだから自分の好きにしていい、君が傷つく必要はないだろう。らしい。

その時は何を言われてるのか分からなくてどういうこと?と聞き直すと

「別れるのも距離を置くのも別の人の所にいくのも全ては君の意思だ。相手を気にする必要はない。君の人生は君が決めるものだ。」

とその人は言った。

確かに。とは思うがそうしよう!と思えない私はどこまでもダメな人間だろう。


私は私の人生を生きられない。

これは完全に依存となってしまった歪んだ恋だと思う。

私は本当に彼が好きなのだろうか。

最近それが分からないのだ。

彼がいなくなったらきっと私は簡単に死ねるだろう。

何度も死にたくなった時いつも彼がいたから留まった。

だがそれは【恋人】だから。

恋人を悲しませてはいけないと思ったから。

言ってしまえばもしも恋人が彼ではなかったとしても同じことになっただろう。

最初は確かに好きだった。

盲目になる程に。

だが、私の目はもう正常に戻ってしまった。

いつまでも魔法にかかる程私は幼くなかった。

今でもきっと好きなことに変わりはないのだろう。

曖昧なまま今日を過ごしていく私はきっと自信が欲しいのだろう。

私が私を好きになれる自信。

彼が私を好きだという自信。

私が彼を好きだという自信。


我儘かもしれないが、出来るだけ早くその自信が欲しい。

私が壊れて自暴自棄な選択をする前に。

私がまだ彼を捨てることができないどうしようもないダメ人間なうちに。

あなたを嫌いになれないうちに。

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