第23話若林明


最初は、遊びのつもりだった。


しかし、一緒にいるとみさきは心安らぐ女だった。


妻との不妊治療も上手くいかずに失望している時に光をみつけた。


「すいません…初めてなんです…。」


弄らしいく愛しいと思った。


みさきの体に溺れていく自分に気が付いた。



感じるところは首筋だった。


責めればそれだけでみさきは感じていた。


「待ってください。」


と言われても明にはみさきを責めに責めまくった。


2人で裸のまま樹海に放り出されたような感覚を覚えた。


明は、生まれて初めて女にハマった。



しかし、終わりは突然来た。


他の女や妻といるところを見られた。


明は、平静をよそって引き下がったが自分のものにならないなら消してしまうと思ってみさきの家の前で待ち伏せした。


若い男が1人で息を切らせて走って来た。



色々な気持ちが混同してみさきが男に近づく瞬間に後ろから包丁でぶつかるように刺した。


そしてそのまま逃げた。


樹海の奥まで行ってずっと震えながらみさきの名前を呼び続けていた。


明は、精神的にも肉体的にも壊れてしまったのだ。

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