第24話若林れいな


明が、怪しい行動してるのは女の勘で分かった。


夫自慢ではないが明は、モテる。


いつまでも恋をしていたいれいなにはぴったりだった。


それだけに浮気などをしていると分かれば明を殺して自分も死ぬ覚悟である。



仕事後に、明の会社に向かった。


尾行する…。


明は、定時にはビルから出て来た。


内心、心配の文字が自分の中で高鳴っていた。


自宅とは正反対な電車に乗る。


ますます怪しい…。


ある駅で降りて落ち着いた喫茶店に明は、入った。




明は、携帯電話を見ては落ち着かない様子だ。


誰かと待ち合わせてるのが分かる。


れいなは、喫茶店の奥で明を見つからないように監視している。


喫茶店の扉が開いた。


冷たい冷気と供に女が入って来た。


第一印象は、若い…。そして可愛いかった。





真っ直ぐに明の向かいの席に座った。


聞こえないが明の顔色が暗くなっているのが分かった。


若い女を残して明は、立ち上がって喫茶店の外に出た。


携帯電話をいじっていた。


そして、目的地が決まったように携帯電話をしまって歩き始めた。





何かにとりつかれるようにれいなは明の後を追った。


途中でホームセンターに明は寄った。


明らかに明は、誰かを傷つけような気がした。


買い物を終えて戸建の家を見上げていた。


明は、電柱の陰に隠れた。



そこに若い男が息を切らせて走って来た。


明は、その男に体当たりして逃げた。


若い男は倒れて動かない。


れいながどうしようと思っていると明と喫茶店で話していた女が現れて携帯電話を取り出して救急車を呼んでるようだった。


れいなは、明と同じく逃げるように走った。


混乱して頭の中がぐちゃぐちゃになってしまった。


それから、明は、家に戻っていない…。

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