第19話情報


「先輩また見ましたよ。」


田中が休憩中、みさきに言ってきた。



「誰?を?」


「みさきさんの彼氏をまーた、若い女と歩いてましたよ。」


「明さんが?…。」


みさきは、母が言った言葉を思い出していた。


「あっそ、見間違えたんじゃない。」


「そうスッか、でも似てたんだけどな。」


何がおきても明を信じるとみさきは考えるようになった。


「みさきさん綺麗になりましたね。」


まりやがみさきさんの顔を見て言った。


「そう?そろそろエイジンケアを考えているけどね。」


「恋してるからですね。」


「そうかもね。」


みさきは、明の事を考えると心中穏やかではいられない。


今晩は明の家でクリスマスをする事になっている。


クリスマスを2人で過ごす事はもう5年くらいしていなかった。


食事後にみさきは、明と寝た。


あなたの嘘もわたしは受け止めると言った。


「嘘か…。」


明は、少し戸惑っていた。



本当は強がりだった。


みさきは、週末に明を尾行した。


約束をドタキャンしてその後にどこに帰るのかで不倫街道まっしぐらか?分かる。


明は、真っ直ぐ帰らず本屋に寄ったり洋服を試着していた。


そして帰るのか?という感じで電車に乗った。


みさきを連れて来たアパートに明は

入った。


外に聞こえる犬の声が響いた。


やっぱり1人か…。と思っていたが1人女が明の部屋に入っていった。


そうして数時間して2人は家路を急ぐように手を繋いで歩いて行った。


みさきの嘘を真実が破壊した。

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