第18話紹介

「お母さん、ボケてるのからごめんね。」


みさきは、明を自分の家に招いた。


朝からアチョーと言っている母はグッスリ眠っていた。


「お母さん、明さん連れて来たんだけど…。」


まともなリアクションは期待出来ない。



しかし、「じゃあ、お茶入れるわね。」と布団から出てきて普通に明と話始めた。



信じられない光景に、みさきはビックリした。


明を駅まで送って帰って来ると花子は、「良い男ね。」と言った。



「お母さん…。」


「いや、長年ボケてる演技も疲れてきちゃって。」


「え?わざとボケてるふりしてたの??」


「そうよ、じゃないとあんた週末でも家でゴロゴロしてるじゃない。良かったこれでわたしも再婚出来る。」




「え?再婚って何?」


「うん、好きな人出来たのよ。」


みさきの頭の中は爆発寸前だった。


しかし、怒りではなく嬉しい爆発だった。


「明さんを大切にしなさいどんな事がおきてもね。」


少し神妙そうな顔をして母は言った。

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