第10話お金

「かね…。お金くれよ。」


ある日の休日、久しぶりに母親から話しかけられた。


「何に使うの?」


生活費は以前渡していたが1日で消えてしまった。


それからお金を与えていない。



「で、デートだよ、パパと。」


あからさまな嘘だが一万円渡した。


「イヤッホー!」


と叫んでみさきの手からもぎ取るように一万円札を取って母は、外に飛び出して行った。

編集メールで

何故かむなしい気持ちになる。


わたしを誘ってくれても良いのに…。


みさきは、不安にかられて明にメールした。


【ちょっと凹んでる。】


しかし、メールは返って来なかった。


母も夜中まで帰って来なかった。


予定のない週末を何年間続けているだろう。

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